2019年4月と2010年4月の比較

冷え込む日が多かった2019年4月

今年の4月は、各地からジャガイモやオクラの発芽が遅れていると言う報告が
相次ぎました。

前回、「今年(2019)の4月は寒かったのか」で、
さいたま地方の4月の積算気温は、1985年以来35年間の18位で例年に比べて、積算値や平均値で考えた場合、特に気温が低かったというわけではないと述べました。
ただし、4月の平均気温の積算値が300℃台になるのは、2010年に349℃を記録して以来の事で、
2010年代を通じて、2017年を除けば、ほぼ横ばいから上昇傾向が続いてきた点も指摘しました。

一昨年より昨年、昨年より今年が暖かいと言う状態が続いてきたため、
一転して積算気温が低下した今年は、寒く感じられたのではないかと述べました。

しかし、前回、4月の平均気温積算値が300℃台を記録した2010年と比較してみると
必ずしも、そうした「感じ方」だけの問題ではない可能性が出てきました。

冒頭の表は、さいたま地方の2019年と2010年の4月の気温を比較したものです。
最高気温の平均値は、2019年18.8℃、2010年16.7℃と、2019年の方が高くなっています。
しかし、最低気温の最低値が2019年はマイナス0.5℃であるのに対し、2010年はプラス0.5℃です。
つまり、摂氏零度以下に冷え込む日は2010年にはなかったのに、
2019年にはあったわけです。

また、最低気温が5℃を下回る日が2010年には6日だったのに
2019年は10日と4日も多くなっています。

どうやら、今年は冷え込む日が多かったのではないでしょうか?
気温の積算値は、種まきや植付からどのくらいで発芽や収穫に達するかの
「目安」として使われています。

しかし、あくまで「目安」です。
日々の植物の生長は、その日の気象条件に左右されます。
あまりにも冷え込む日には、生長そのものを止めてしまうこともあるのではないでしょうか?

植物が生長を止めてしまうような寒い日が多かった、
2019年の4月は、そういう時季だったのかもしれません。