リーマン・ショック、東日本大震災を経て、人口減少社会の中で~「野澤千絵 『老いる家 崩れる街』を読む。」

表は、住民登録台帳や外国人登録者数から作られた川口市役所の統計を
元に、
各地区別の世帯数伸び率を計算してみたものです。
全般的な印象として、
2008年以前には、水色の部分(伸び率3-5%)が目立ち、
赤の部分(伸び率5%以上)もあったのに、
2009年以降は減ってきていること、
2012-2013年には、ピンク(伸び率0%未満=マイナス成長)
の部分が目立つと
思われる方が多いことでしょう。
2008年はリーマン・ショックがあり、
2011年には、東日本大震災がありました。
その翌年、翌々年には、川口市の世帯数の伸びは、
各地区とも鈍っていると見た方がよいように思われます。
2012年は、川口市全体の世帯数統計では、
鳩ヶ谷市との合併により、見かけ上、世帯数が増大しています。
そして、2013年以降も、2009年以前ほどではないにしろ、
それなりに世帯数が増えているので、
全体統計のグラフを見ていると、
「徐々に減速しているにせよ、
川口市の世帯数は増え続けている」
と言う風にしか見えないのですが、
こうやって、地区別に統計を洗ってみると、
どうやら、リーマンショックや東日本大震災のような
日本経済全体に及ぶ影響は、
川口市の人口統計にも関係していることがわかります。
そして、東日本大震災から6年を経て、
徐々に各地区とも世帯数の伸びが高くなりつつありますが、
2008年以前のような3~5%成長と言うことは
もうあまりなく、
今度は「人口減少社会」と言う
やはり日本全体を覆っている物事の
影響が及びつつあるように感じます。
分析を更に続けます。

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