2)現金収入を得るための仕事をどう見つけるか?

菜園起業相談でアドバイスする事が多いのが、「アルバイト」についてのお話です。
実際、将来は農業だけで生活するようになりたいけれども、当面は週3-4日程度は働かないと生活出来ないので、残りの時間で畑を耕しているとか、平日働いて土日に農業実習に通うと言った生活を続けていらっしゃる方も出始めています。
「菜園起業&半農生活」と両立しながら、一定の現金収入も確保するのに、どんな仕事が向いているかは、その方のスキルや生活の状況によって違い一概に言えません。また「体力」もけっこう重要な要素で、身体的に「続けられるペース」の仕事を選ぶ必要があります。
ただ、総じて言えるのは、農地があるような農村部は、近隣に工場・倉庫地帯がある事が多いと言うことです。
騒音等の問題があって、都市部に作れない工場を郊外に立地させるようになってきたとか、インターチェンジの近くに物流基地を配備する会社が増えてきた等の経緯で、農村部に工場や倉庫が建つようになってきたと思われます。
工場や倉庫が出来ると、その従業員の方々のためのお店や娯楽施設が出来る場合もあります。
こうしたお店や娯楽施設も「働く先」になり得ます。
自分が半農生活をしようとしている場所の近辺にこうした工場・倉庫地帯があるかどうか調べて、実際に見に行ってご覧になると、仕事選びに役立つかもしれません。事業場やお店に、「従業員」募集の張り紙がしてある場合もあるので、直接訪ねてみると、農地と仕事、両方が見つかる可能性もあります。
こうした場所で働くには、フォークリフトやマイクロバス、施設管理の資格等も役立ちます。
また、地元の方とお知り合いになった場合、農協や公的施設の職員の口を斡旋して頂ける事もあります。
農村部では農協や公的施設に対する信頼感が強いことも多いため、パートや嘱託であっても、こうした職場で働く事は農地の確保その他、生活全般に渡って有利に働く事があり、中には縁談が見つかったと言う例もあります。
なお、現在の職場だと半農生活との両立がしにくいと言うような場合、その仕事を辞めてしまってから次の仕事を探すよりも、現在の職業は継続しながら次を探すようにした方が良いと思われます。
半農生活と両立しやすい「次の仕事」が絶対見つかる保証はありません。無収入の状況は出来る限り避けるようにして、上手に半農半Xの状態を目指していくようにしましょう。


農村部には、工場・倉庫地帯が隣接していることが多い

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