2)会づくりに必要なもの

「会」を作る事は、同時に自分のお財布と会のお財布を分ける事につながります。
このためには、金融機関に「会」の口座を開設して、そこからお金の出し入れをするとよいでしょう。
口座を作る時には、金融機関側で、「会名」、「所在地」、「会則」、「活動内容」、「決算内容(「会」を新設する場合には予算計画)」等の提出を求めることが多いようです。
これらは、公的機関や地域の各種協議会などに登録する時も必要になってきます。
つまり、どんな名称の存在が、どこでどんな活動をしているか、会員になる条件や会費はいくらなのか、会計はどうなっているかと言うことを、明確にすれば、社会的に「会」として認められる事が多いと言えます。
まず、「会」の名称ですが、口座開設や団体登録に際しては、「●●市(町)の農業を考える会」とか、「菜園ボランティアの会」的な名前でも認められることが多いようです。
ただ、「名は体を表す」と言う言葉どおり、会名は、会の目的や活動内容を他人に伝える道具でもあるので、できれば1週間から1ヶ月程度は時間をかけて、いろいろな人と議論しながら決めていった方がよいでしょう。こうした議論は、会でどんな活動をするかと言う事を考えることにもつながります。
所在地は当面はあなた個人の自宅でもかまいません。公的機関に団体登録すると、ボランティア団体等の郵便物の受け取り先になってもらえることもあるので、個人の住所をチラシやウェブサイトなどに書きたくない場合には、こうしたサービスを利用すると良いでしょう。
会則には、会の名称・所在地・目的・活動内容の他、会員資格や会員の義務、会としての意志決定方法や会則の改正手続きを盛り込みます。例えば、「会の活動について運営委員会で決める」と言うような条文を書いていくわけです。
予算書(決算書)は、収入欄と支出欄から構成されます。収入欄には、野菜の販売や農業体験企画の参加費、会費などを書けばよいでしょう。支出欄には、肥料や農機具代を消耗品費、菜園やイベント会場への移動経費を交通費として書き込みます。
収入の合計と支出の合計は一致する必要があります。収入の方が多いようなら、支出との差は「繰越金」に入れて、翌年度の収入に加えます。支出の方が多く、自分の持ち出しで埋めると言う場合は、自分のお財布から会のお財布に寄付をしたことになるので、「寄付金」として処理しましょう。

Follow me!

PAGE TOP