マーケティングセンス

その人がやっている活動について、

へぇ、それは面白いですね

と感想をこちらから言った時に、

いや、自分はそれよりこっちの方が面白いと思います

と返す人は、マーケティングセンスがないなぁと
思います。

つまり、僕が「面白い」と感じている部分が、
その人の活動の「A」なら「A」と言う部分だとして、

その人が、自分はそれよりこっちの方が
と言う「こっち」は「A」とは違う「B」と言う部分なわけです。

つまり、
マーケティングとは外部がその人(または組織)に期待している事に
その人(または組織)の行動を一致させていく過程だと定義されますが、

その人(または組織)から見た場合、
「僕」は「外部」のひとりなわけです。

その「外部」が、
その人がふだん思っている自分の行動の「B」が面白い
とは別な「A」が面白いと

言ったわけですから、

それが合っているかどうかは別にして、
いったん、そういう面もあるのかと
受け容れるのが、

マーケティングセンスの基本だと思います。

いや、自分は「A」より「B」の方が面白いと
思います

と言うのは、外部の声を無視している態度なので、
「外部から期待されている行動」は何かを

考えようとしない姿勢だと言う他ないわけです。

ついでに言うと、
こういう人が「自分は『農業』について素人なので、
いろいろ教えて下さい」

と言うのを聞くと相手をしたくなくなります。

つまり、この人は自分では自分の活動の「B」が面白いと
思っている、

しかし、「外部」は「B」ではなく、「A」が面白いと言う、

その「外部」の声を無視したまま、
自分がこだわっている「B」についてアドバイスをくれと
言っているわけです。

「外部」としては、
「A」が面白いと述べた、
その事自体が、あドバイスのつもりだったわけですから、
そのアドバイスを無視して、

自分に都合の良い「アドバイス」をくれと
言われても、

そういう都合の良い存在にはなりたくないなぁと思う他ないわけです。

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