一人ひとりのニーズに応える野菜宅配のためのクラウド技術

菜園クラブで行っている地元野菜宅配サービス・野菜のマイクロマーケットでは、
農家さんへの野菜注文やお客様にお届けする野菜の仕分けに
「G-suite」の表計算ソフトを使っています。

こうした事務処理に別に表計算ソフトであれば、
Excelでもなんでも良いのですが、

「G-suite」は月600円でほぼ半永久的に使えるぐらいの
容量がある事、

クラウドで使え、他の人と共有がしやすい事

手軽にピボットテーブルと呼ばれる集計が出来る事等から、
このソフトを使っています。

ピボットテーブルとは何かと言うと
図のように、お客様名、農家さん、野菜と言った項目からなる
受注シートのような一覧表形式の帳票から生成される

お客様ごと、農家さんごとの野菜リストの
ような自動集計の表です。

ピボットテーブルの概念

「LibreOffice」の表計算ソフトでもピボットテーブルの作成は可能ですが、
毎回、集計を実施するための操作をする必要があります。

「G-suite」の場合、いったん、受注シートと
ピボットテーブルの形を作っておけば、

受注シートに入力さえすれば、
特に操作をしなくても大丈夫です。

つまり、入力だけすれば、
お客さんごと、農家さんごとの集計をしてくれると言うわけです。

野菜のマイクロマーケットでは、
毎回、来週のセットに入れるお野菜を
全てのお客様にお知らせしています。

このお知らせに対して、お客様からは
「根菜を多めにして」
「生野菜は嫌いだからサニーレタスは入れないでほしい」
「ブロッコリーを入れてほしい」

などのリクエストが寄せられます。

こうしたお一人お一人の要望に応えつつ、
農家さんにどの野菜をどの程度発注すればいいか?

また各農家さんんから野菜を集めてきた時、
お客様ごとにどのように仕分けしたらよいか、

「G-suite」を用いると、
いちいち面倒くさい集計作業をしなくても、
ピボットテーブルが自動的に造られるので、

すぐに分かります。

お一人お一人のニーズに応える野菜宅配サービスを
支えているのが、こうしたクラウド技術なのです。

なお、菜園起業大学の受講生でご希望の方には、
菜園クラブで作成した受発注シートをシェアしています。

また、受発注シートを用いた野菜宅配サービスの
運用についてもご相談に乗っています。

https://www.google.com/intl/ja_jp/sheets/about/

外向きと内向き、紙とネットで使うアプリが変わる

現在のところ、菜園クラブでは、
外部に出す紙媒体の資料、

お客様へのご連絡のお手紙にしても、
チラシにしてもですが、

そういうものは、「LibreOffice」で作成し、

内部のメモや議事録のようなものは、「G-suite」を使っている事が多いようです。

また、例えば、地元野菜宅配サービス・野菜のマイクロマーケットでの野菜の受発注のような
事は、「G-suite」で行っています。

同じ紙媒体でも、納品書のようなものは、「G-suite」で作成しています。

なぜこうなるかと言うと、「LibreOffice」と「G-suite」の間には、
一つには、「『紙』の資料のレイアウト」についての得手・不得手、
もう一つには、共有のしやすさと言う違いがあるからです。

「LibreOffice」はパソコンの中で動くソフトウェアで、出来上がったファイルをクラウドに保存することも出来ます。
一方、「G-suite」はクラウドの中で動作し、出来たファイルをパソコンに保存したり、印刷したりすることも出来ます。

つまり、2つのソフトは、パソコンの中で動くか、クラウドで動いているのかと言う違いがあるわけです。
現在、ネットの通信速度がかなり早くなり、クラウドで動く「G-suite」もあまり「遅さ」を感じさせません。
しかし、「文字」のフォントはあまり選べませんし、細かいレイアウトのものを作ろうとすると、もどかしさを感じる場合があります。

では「LibreOffice」はと言うと、フォントを買ってきて、パソコンにインストールしてしまえば、自分の好きなフォントを使って
チラシを作る事が出来ますし、細かいレイアウトも「G-suite」より指定しやすくなっています。

お客様を始めとして、「外部の人」に紙で見せる資料を作るには、「G-suite」より「LibreOffice」の方が向いていると言えます。

しかし、共有のしやすさと言う点では、初めからクラウドで動いている「G-suite」の方に軍配があがります。
「内部」で紙を使わず、クラウドで見てもらえばよい資料なら、あまりフォントやレイアウトにこだわらなくても良いですし、
むしろ、作ったファイルを共有しやすい「G-suite」を用いた方が「LibreOffice」より効率良く作業を進められます。

このように、クラウドで動くソフト、パソコンの中で動くソフト(クラウドに対して「スタンドアロン」と言います)の
どちらを用いた方がよいのかと言う問題は、

内向けなのか、外向けなのか、紙媒体を作るためなのか、ネットで見てもらえばよいものを作ろうとしているのか
で変わってくるのではないか。

菜園クラブでの経験から、このような事が言えると思います。

次回より、両者の特性を活かした菜園起業における活用法について述べていきたいと思います。

安く、そして、ネットで使えるワープロ、表計算、プレゼンソフト。

起業のためにパソコンを使うとなると、
すぐに思い浮かぶのが、ワープロや表計算ソフトですね。

事業をするわけですから、
何かにつけて連絡や報告の文書を作成する事が必要になります。
ちょっとした文書を作るにも、ワープロのソフトが要りますね。

また、事業である以上、お客さんに商品やサービスを提供するので、
納品書や領収証など伝票類の発行もしなくてはなりません。

例えば、お野菜を買ってくださったお客様に
合計金額を出して請求書を提出するにも
いちいち手で計算して、清書するより、

最初から個々のお野菜の価格や数量を入力すれば、
伝票を作ってくれる表計算ソフトのフォームがあれば
便利ですね。

しかし、そうしたソフトは高いんじゃないか?
心配要りません。

「LibreOffice」や「G-suite」を使えば大丈夫です。

「LibreOffice」は、ネット上から無料でダウンロード出来るワープロ・表計算・プレゼン・データベース・図形描画等の
ソフトです。

最近のバージョンでは、オンライン上にファイルを保存出来るようになっています。

「G-suite」は、クラウド上で動く、やはりワープロや表計算、プレゼン、図形描画ソフト等の集まりです。
こちらはファイルをオフラインに落として保存することも可能です。

こちらは1アカウントあたり月600円(税別)で、個人事業なら
「半永久的」と言っていいぐらいずっと使い続けても、
いっぱいにならない程度の容量が使用出来ます。

菜園クラブが運営する地元野菜宅配サービス・野菜のマイクロマーケット等の事業に
使う文書や伝票類は、全て「LibreOffice」か「G-suite」を使って作成されています。

つまり、高いソフトを買わなくても、無料、もしくは安いソフトで
菜園起業は十分に運営出来るのです。

次回より「LibreOffice」や「Gsuite」を活用した野菜直売や体験農園の運営方法の解説を進めていきます。
(なお、自分で伝票発行などのフォームを作れないと言う方は、菜園クラブよりサポートすることも可能です。)

「LibreOffice」、「Gsuite」のウェブサイトは、下記の通りです。
LibreOffice
Gsuite