真冬の三重保温、2ヶ月でコマツナ収獲へ

昨年12月半ばから、不織布のべたがけとトンネルに農ポリを重ねた三重保温で育ててきたコマツナが収獲期を迎えつつあります。

三重保温、12月まきの葉物、根菜類はどうなるか

その後、約2ヶ月。途中、保温シートが風で飛ばされた事もあって、大根は霜枯れしてしまいましたが、コマツナ、サニーレタスは無事に育ちました。

コマツナは大きく育ち、収穫期を迎えています。2/9の地元野菜宅配サービス・野菜のマイクロマーケットでお届け予定です。

12/12に種をまいているので、2ヶ月かからずに育った事になります。

コマツナは夏場は20日程度、春・秋は1ヶ月程度で育ちます。真冬に2ヶ月かからなかったと言うのは、なかなか早いと評価出来ます。

サニーレタスもかなり育っていました。途中、シートが風で飛び、少し生育が遅れた事を考えると、シートが飛ばなければ、やはり2ヶ月ちょっとで収穫期を迎えられたのではないかと思われます。

こちらもかなり早いと評価できるでしょう。

このように、不織布+農ポリ三重保温で、真冬に葉物が育つ事が分かったのは、菜園起業にとって重要な成果です。

ビニールハウスを作らなくても、簡易な保温で真冬に葉物を育てられるなら、年間を通じて様々な野菜を提供する多品種少量生産の経営に活かせるからです。

ティッシュペーパーまき×三重保温でホウレンソウ

室内でティッシュペーパーの中に種まきした後、芽が出る前に種まきする方式と不織布でベタガケ+トンネルに農ポリを加えた三重保温での冬季栽培・・・

室内ティッシュペーパーまき×三重保温の実験

コマツナ、台湾小白菜、サニーレタスについては、年末年始の猛寒波到来が予想される12月28日に畑に「埋めた」ものが無事に発芽して双葉を開いています。

これらの野菜は、畑に植える2日前ぐらいにティッシュペーパーまきしています。

種まきから日数が経ち、双葉が開いてしまうと、逆に定着しずらく、根が出始めた頃にティッシュペーパーごと種を土に埋めてしまった方がよいと言うのが、この間の一応の結論です。

ホウレンソウに関しては、根が出始めるのが遅く、2日前だとうまくいかないのではないかと言うのが、昨年9月-10月頃、ティッシュペーパーまきした種を畑に埋めてみて感じたことです。

そこで、今度は1周間前にティッシュペーパーまきしたホウレンソウを埋めてみることにしました。

ティッシュペーパーまきして1週間室内に置くと、かなり発芽プロセスが進み、双葉が開きかけているものも出ていることが確認されました。

こうなると、芽が出る前に土に埋めてしまい、土中で根を張らせながら発芽させた方がよいと言うこの間開発してきた手法の「良さ」が活きません。

開いていない双葉の下のか細い胚軸を折らないように根の部分だけを土に埋めていくのはかなり気を使いますし、これで定着してくれるのかどうかも不安です。

2日前では短いが、1週間では長すぎるとしたら、ホウレンソウの場合は、土に埋める4日ぐらい前にティッシュペーパーまきするのが妥当かもしれない、

そんな気がしています。

三重保温下、育ちつつあるコマツナ

この間、報告してきた不織布でベタガケ+トンネルに農ポリを加えた三重保温法での冬季栽培

三重保温、12月まきの葉物、根菜類はどうなるか

三重保温、12月まきのコマツナ、大根、サニーレタスが発芽

室内ティッシュペーパーまき×三重保温の実験

最後に見たのは、昨年12/28。新年、最初の菜園訪問で、どうなっているかドキドキです。

まず、12/14に種まきしたものについて言うと、一部風で保温が飛ばされていました。

この結果、寒風にさらされたためか大根は枯れていました。

しかし、被覆が飛ばされていたのに関わらず、サニーレタスは双葉が生き残っていました。昨年末以降の生長はなかったようですが・・・。

一方、被覆が飛ばされていなかったコマツナは、本葉が数センチに生長。この間の寒波を考えると、種まきから3週間ちょっとでここまで育ったのは、まぁまぁです。

また、被覆が飛ばされていなかったニンジンは発芽していました。春・秋でもニンジンは発芽まで3週間ぐらいかかる事があるので、これもまぁまぁの結果と言えます。

ここまでの結果で分かった事は、三重保温法を使えば、被覆が飛ばされていなければ、冬季でも野菜はそれなりに育つと言う事です。今後、更に強い寒波が襲って来ることもあるでしょう。

無事、収穫を迎えられるか見守りたいと思います。

一方、昨年12月26日に室内でティッシュペーパーに種まきし、

12月28日にティッシュペーパーごと土に埋めたコマツナ、サニーレタス、台湾小白菜は発芽が始まっていました。

こちらも今後の様子を見守りたいと思います。

ところで、黒マルチをしただけで全く保温をしていなかった10月下旬まきホウレンソウが、4-5センチの大きさに育ってきています。

半農生活で多品種少量生産を行い地元野菜宅配サービス・野菜のマイクロマーケットのようなサービスを運営する場合、保温栽培と非保温栽培、コマツナとホウレンソウ、サニーレタスなどを組み合わせる事で、冬季の葉物供給を多様化していく可能性が見えてきています。

室内ティッシュペーパーまき×三重保温の実験

二度に渡り報告してきた不織布二重+農ポリの「三重保温法」での野菜栽培。

三重保温、12月まきの葉物、根菜類はどうなるか

三重保温、12月まきのコマツナ、大根、サニーレタスが発芽

とりあえず、種まきから10日ぐらいで発芽が観察されました。

続いては、三重保温法と室内ティッシュペーパーまき法の結合実験です。

室内ティッシュペーパーまきは、かなり以前から、と言うより、

僕が野菜づくり農家に「弟子入り」した2002年当時にも実験していたものです。

露地(ビニールハウスを使わない野外の畑のこと)で種まきをすると、季節により高温で土が乾いていたり、寒すぎたりと、発芽しずらい条件の事がよくあります。

現代の住宅は、空調が効いていて、室内は季節を問わず、15-25℃程度に保たれ、発芽にも適した条件になっています。

一方、室内、つまり植物工場のような状態でずっと育てる場合、光熱費がかかります。

露地栽培のいいところは、「お日様と水はタダ」なところです。

だから、室内発芽させて、露地に植えれば、両方のいいところ取りができるんじゃないかと思ってきたわけです。

ただ、2002年当時は、室内のティッシュペーパー上で容易に発芽することは分かりましたが、土に植えた後、ティッシュペーパーの分解が遅いので根付きにくいような気がして、取りやめてしまいました。

その後、ティッシュペーパーまき以外の方法もいろいろ試しているうち、いくつかのことが分かってきました。

1)種まき後、1周間ほどで根はティッシュペーパーを突き抜けるぐらいまで伸びる(従って、ティッシュペーパーの分解が遅いから根付きにくいと言うことはない)

2)ティッシュペーパーまきでは、種まき後1周間ぐらいでたいていの野菜は双葉が開くまでになる

3)ティッシュペーパーまきした野菜が双葉の時に露地に移植する場合、問題になるのは土の「乾燥度」。(根はティッシュペーパーを突き抜ける位伸びているとは言っても、まだ1センチぐらいしか伸びていません。地表から1センチ下の土に十分湿り気がないと植えられた苗はすぐに枯れてしまいます。)

3)の問題を解決するため、主に2つの案を考えてきました。

第一案:根が十分発達するまで室内で育苗してから移植する

(問題点:照度が低いLEDランプでは育苗にかなりの時間がかかる。照度が高いものを使うとコストがかかる)

第二案:根が未発達なうちに移植した場合でも根付きやすくなるよう、土に十分潅水してから移植する

(問題点:水をたっぷり与えるためにはそれなりの手間がかかる。例えば、長さ10メートルの畝に10ミリの雨が降ったのと同じ水量を供給するとすると、100リットル、つまり、ドラム缶半分分の水が必要になる。一方、軽トラやワゴン車に載せられるローリーは100-200リットル程度の容量なので、10メートルの畝2本分の容量しか一度に運べない。畑近くの水路から揚水ポンプを使って散水するとしても、水を与える畝まで何十メートルもホースを引っ張らなくてはいけないなど)

第一案、第二案、それぞれについての工夫をあれこれ考えているうちに、偶然発見されたのが、「双葉がでないうちにティッシュごと土に種を埋める法」です。

双葉が出てしまうと、双葉を埋めず、地表に顔を出させた状態で植え替える必要があるので、どうしても、根の深さは地表から1センチ程度にならざるえません。

ところが、「双葉が出ていない状態」だと、「種入りティッシュ」は、通常の種まき同様、「地表から1センチぐらい下」に埋めればよく、根はその下に伸びます。地表2-3センチ下は、よほどの超猛暑でなければ、それなりの湿り気があるので根は水を吸うことができます(事実、通常の種まきの場合、根はこうして水を吸っています。乾燥して芽が出にくいのは、根が伸びる前、種が水を吸って膨らむ事ができないからの事が多いのです。)

室内で水を吸って膨らみ始めた種をティッシュごと土に埋めると、しばらくの間は、ティッシュの湿り気を受け取って、発芽プロセスが続きます。無事に根が伸びてくれば、今度はやや土の深い部分の湿り気を吸うようになります。

2020年10月から11月にかけて、コマツナ、チンゲンサイ、ニンジン、サニーレタス、ホウレンソウなどで実験してみた限りでは、種入りティッシュを土に埋めると上方に向かっては芽はティッシュを破って出ました。下方に向かっても根はティッシュを突き破って土に伸びるようです。

どの野菜もよく発芽率してきました。

では、三重保温した中で、種入りティッシュを土に埋めたらどうなるか。

猛寒波到来が予想される中、コマツナ、台湾小白菜、サニーレタスを室内ティッシュペーパーまき、二日後、種が膨らみ、やや種が割れて、緑色の部分をのぞかせた状態の種入りティッシュを、三重保温の中に埋めてみました。

果たして年明け、発芽しているでしょうか。

発芽したとして、その後、1-2月の厳寒期を耐え抜いて育つのでしょうか。

今後の様子を見守りたいと思います。

三重保温、12月まきのコマツナ、大根、サニーレタスが発芽

前回報告した不織布二重+農ポリの「三重保温法」での野菜栽培。

三重保温、12月まきの葉物、根菜類はどうなるか

種まきから二週間近く経って、発芽が観察されました。

保温をめくってみると、大根が双葉を広げています。

三重保温下、サニーレタスの双葉

サニーレタスも双葉が観察されました。

三重保温下、コマツナの発芽

コマツナも発芽してきたようです。

ニンジンはまだのようですが・・・

折からの寒波の中の発芽です。

この方法で葉物や根菜が12月まきでも発芽してくる事が分かりました。

今後の生育のようスを見守りたいと思います。

三重保温、12月まきの葉物、根菜類はどうなるか

冬になると野菜の生育が遅くなるのは、光合成が進みにくくなるからです。

野菜は発芽後、双葉を出すと双葉の光合成で本葉を出します。本葉を出すと本葉の光合成で次の本葉を作ります。こうして、光合成と生長のサイクルが回る事で野菜は育っていきます。

光合成は高温ほど活発になり、低温では抑制されます。

このため、冬、寒くなってくると、光合成速度は鈍り、野菜の生長は遅くなります。

10月になってから種まきをした場合、コマツナのように生長が早いと野菜は、年内に収穫時期を迎えられます。

しかし、チンゲンサイやサニーレタスの場合、年内には収穫できるまでには育ちませんでした。年明け後、1-2月の厳寒期を迎えて、よく育たず、結局、収穫できるようになるのは春でした。

場合によっては十分に育たないまま、春に花を咲かせ始め、結局、収穫できなかったこともあります。

では、暖かくしてあげたらどうでしょう。

かつて、不織布と農ポリの二重保温法を教わって、その方法で11-12月に種まきを試みた事があります。

11月については、そのまま順調に育った事もあれば、発芽した後、寒波で枯れてしまった事もありました。12月については、ほとんど芽がでませんでした。

ただ、この間、例えば、千葉県では不織布で二重保温する方式で12月にニンジンの種まきをしている例があるらしいなどの情報に接しました。

この間、サニーレタスやチンゲンサイの10月まきに不織布二重保温法を試してみましたが、チンゲンサイは年内取りが可能なサイズにまで育ってきています。

サニーレタスもかなり大きくなってきており、年明けぐらいには収穫可能かもしれません。

不織布二重保温でキャベツとブロッコリーの11月まきも試してみましたが、今のところ、順調に苗が育っています。

つまり、「育ててみた感じ」としては、不織布+農ポリの二重保温より、不織布の二重保温の方が晩秋まきがうまくいっているようです。

では、12月まきではどうか?千葉で不織布二重保温でニンジンの種まきがうまく行っているのなら、不織布二重+農ポリの三重保温でもっと暖かくしてあげたらどうだろう?

と言う事で、先週末、ダイコン、ニンジン、コマツナ、サニーレタスの種まきをしてみました。

もし、三重保温で葉物・根菜類の冬まきがうまく行くなら、いろいろな野菜の周年供給に大きく前進します。

秋まきのチャンスを逃したら、後は春まきまで待つ、つまり、秋野菜を取り尽くしてしまったら春野菜が育つまで供給ができないのではなく、その間を冬まき野菜でつないでいく事が可能になるからです。

期待は大きいのですが、取らぬタヌキの皮算用はこの辺でやめにして、経過を見守りたいと思います。