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過去40年間最大級の超猛暑がもたらしたもの~2020年8月

暑い8月が終わりました。

連日のように、「超猛暑」、「熱中症」、「厳重警戒」などの言葉が報じられ
表に出れば灼けつく日射しで、その場にいるのもしんどくなるような日々でした。

実際、さいたま地方の8月の気象データを見ると、
2020年は、最高気温積算値は1980年以来の最大となっています。
さいたま地方、8月の気温積算値の変化

過去40年間最大級の猛暑、それが2020年8月でした。

雨の日も少なく1980-2020年の8月さいたま地方では、1mm以上雨が降った日は29%で3日に一度程度は「お湿り」が
ある形になっています。

2020年は16%で例年の半分程度と少なく、
暑いだけでなく、「乾いた」8月だった事がわかります。

実際、8/1に雨量15mmを記録した後、8/12まで10日間雨がなく、
8/12に33mmを記録した後は、8/24までまた10日雨がありませんでした。

2020年7月は、過去最大級の長梅雨でしたが、
それに続く暑く乾いた8月は、野菜の生育にも影響を与えています。

見沼菜園クラブで見ると、一番目につくのは、
ニンジンの発芽率の悪さです。

ニンジンは発芽に際して、水と酸素と光を要求します。
連日雨だと、水分は十分ですが、水が引いて、土中に酸素が入ってくる間がないため、
発芽しずらく、7月まきニンジンはあまりそだっていません。

8月になってからは、今度は土が乾き過ぎていてあまり発芽しませんでした。

2ヶ月続けての発芽不良のため、冬どりニンジンの生育が全然進んでいません。

長雨イメージ写真

長梅雨時の野菜相場の比較が課題に~2020年7月

「今年(2020年)の7月」と言えば、長梅雨
とどなたも思うところでしょう。

実際、7月中に梅雨明けはせず、
8月になっての遅い梅雨明けでした。

さいたま地方の月間の日照時間は、52.8時間で、
1980-2020年の過去41年間で、5番目に少ない記録でした。

さいたま地方、7月の日照時間の変化

1mm以上の雨が降った日は23日で、ほぼ4日に3日は、雨が降っていたようです。

レタスが900円台の値をつけるなどの情報も出ており、
こうした長雨、日照不足で野菜の値段は上がっているようです。

見沼菜園クラブでもナスがほぼ壊滅しました。
連日、雨が降っていたため、水が引かず、根腐れを起こしたのが原因と思われます。

このように、今年の長梅雨は、野菜の生育を影響を与え、価格を押し上げていると見られます。

ただ、上のグラフをみて分かる通り、7月に、長雨、低日照となることは過去にもかなり頻繁に見られています。

今年は、7月の日照時間が過去41年間で5番目に少ないと言うことは、
10年に一度は、今年より7月の日照時間が少ない年があったと言う事でもあります。

最も短かった2003年については、春以来の低温・日照不足もあって、
5月中旬以降の農作物被害が、3,938億円と見積もられています。
https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/data/bosai/report/kanman/2003/2003.html

2020年については、6月まではむしろ温暖で野菜の生育がよく、
8月は超猛暑の日が続いています。

ですから、春から低温・日照不足となった2003年と同様とは言えないと思います。

ただ、月々の気温、降水量、日照時間などが、過去のある年のものと類似している場合、
その年と比較してみる事は意味がある事ではないでしょうか。

上記リンク先の、農産物被害額は、農水省統計部資料によっています。
また、気象庁ウェブサイトには、災害をもたらした気象事例がまとめられています。

これまで、気象協会ウェブサイトから無料ダウンロード出来る過去の気象データを使って、
月々の気象データの特徴をみてきました。

今後については、農産物被害や災害をもたらした気象事例についてのレポートを
参照して、過去のデータとの比較をしていく考察を薦めていきたいと考えています。