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7年ぶりの「涼しい春」、しかし、冷え込む日は少なく雨が適度な間隔で降っていた~2020年4月

今年はソメイヨシノの開花が早かったので、
暖冬・暖春のイメージがありますが、

4月のさいたま地方についてみると
そうでもなかったようです。

さいたま地方、4月の気温積算値の変化

4月1ヶ月間の最高気温の積算値は、1980年以来、少ない方から数えて8番目で、
2012年以来7年ぶりに550℃を下回りました。

平均気温の積算値、最低気温の積算値も、ともに1980年以来、少ないから数えて第6位でした。

さいたま地方、4月の最低気温の日変化

ただ、日毎の最低気温を見ると、昨年より5℃を下回る日が昨年は9日間あったのに対し、今年は2日だけでした。
4月上旬は、昨年は0℃を下回る日が2日、1℃台、2℃台の日も各一日で2℃台以下の日が4日もありました。
一方、今年は1日もなく「冷え込む日」が少なかった事が分かります。

さいたま地方、4月の降水量の日変化
雨も適度な間隔で降っていたようです。

日毎の降水量をみると、今年はほぼ1週間に一度ぐらいは、降雨があったようです。

4月の気温の積算値だけでみると、
「例年より涼しい」ようでも、

2月以来の暖冬・暖春で2-3月植えの野菜は、4月を迎えるまでにかなり育っていました。
冷え込む日が少なく、雨も適度な間隔で降っていたため、野菜の生育には適した条件が維持されたようです。

見沼菜園クラブでも、2-3月まきの葉菜・根菜類は例年よりやや早めの収穫を迎えました。

桜イメージ画像

2月からの積算で春野菜の収穫期が早まる~2020年3月

2020年2月は、過去最高レベルの暖冬だったとレポートしました。

過去40年間で最高水準の暖冬。中下旬は数日おきのお湿りで野菜は育ちやすかった~2020年2月

3月も過去最高レベルの暖かい春だったようです。
1980年から2020年まで、さいたま地方3月の最高気温積算値は、
一位 2013年 509.7℃
二位 2018年 505.1℃
三位 2020年 479.3℃
四位 2002年 473.0℃
五位 2019年 453.1℃
で、2020年は過去40年間で三番目でした。
昨年は第五位、一昨年は第二位で、
このところ、非常に暖かい3月の年が続いている事がわかります。

1980年から2020年までさいたま地方3月の最低気温積算値は、
第一位 2018年 162.6℃
第二位 2002年 155.3℃
第三位 2013年 148.6℃
第四位 2020年 147.9℃
第五位 2019年 144.2℃
となり、
今年は第四位です。
一昨年は第一位、昨年は第五位で
最低気温レベルでみても、このところ、冷えこみが少ない3月が
毎年続いている事がわかります。

このように今年の3月は相当の暖かさだったことは事実ですが、
昨年、一昨年も相当の暖かさでした。

今年は昨年よりも桜が咲くのが早く、
春野菜の収穫も早まっています。

この原因は、3月が暖かいと言うだけでなく、
2月も暖かく、お湿りが多くて、春野菜の生長が早かったからではないかと
思われます。

最高気温積算値の推移(2019年と2020年)

桜の開花は立春以来の最高気温積算値が600℃になる事が目安とされています。
今年と昨年の立春以来の最高気温積算値をみると、今年の方が600℃になるのが2日、
700℃に達するのが4日早い事が分かります。

植物には生長期があり、
発芽直後はゆっくりと育っていますが、ある程度大きくなった後、急速に生長するようになります。

今年2月に種まきされた野菜達は、2月中にかなり育つ事が出来たため、
3月に入り、順次生長期を迎え、これまでにない程早く収穫期に達するようになったのではないでしょうか。

梅とメジロ、春の訪れイメージ画像

過去40年間で最高水準の暖冬。中下旬は数日おきのお湿りで野菜は育ちやすかった~2020年2月

2020年2月は、過去最高レベルの暖冬だったようです。
1980年以来の2月のさいたま地方のデータと比較してみると、

最高気温積算値は、トップ。
最低気温積算値も第二位となっています。

日中のポカポカ陽気も最高レベル、
夜間・明け方の冷え込みもこの時季としては非常に少なかった

それが2020年2月のさいたま地方だったようです。

さいたま地方、2月の最低気温の日変化
上のグラフが示しているように、今年は2月12日を最後に最低気温が0℃を下回る日がなくなっています。
昨年は20日過ぎでも0℃未満になる日がありました。

バレンタインデーは、ローマで小鳥が最初にツガイで飛ぶ日と言われています。
日本流に言うなら、梅にウグイス(メジロ)と言うような春の訪れの風景が見られる時季と言う事でしょうか。

実際、今年はバレンタインデー頃から冷え込みも少なくなり、暖かい日が続いたと言えます。

また、雨も頻繁に降ったようです。
さいたま地方、2月の降水量の日変化
2020年2月のさいたま地方の月間降水量は8.5ミリで、これは同時期のものとしては1980年以来下から数えて第三位です。
降水量から見ると、「乾いた2月」だったと言えます。

しかし、例えば、昨年2月は35.5ミリと今年の4倍の降水量でしたが、中旬は1ミリ以上の降水があった日はありませんでした。
これに対し、今年はバレンタインデー以降、中1~3日で1ミリ以上の降水が記録されています。

つまり、2020年2月のさいたま地方は「ドカ降り」はなかったが、けっこう頻繁に「お湿り」があったと言えます。

冷え込みがなく、晴れた日はポカポカ陽気、頻繁なお湿り、

こうした気象条件を背景にして、野菜の生育は極めて順調でした。
立春~バレンタインデー過ぎ頃から春野菜の植え付け・種まきは本格化します。
種まきされた春野菜はいずれも順調に発芽し、生育しています。

1月の畑・白菜イメージ写真

最低気温が最高(1980年以来・積算値比較)。霜害が少なかった年明け~2020年1月

2019年のさいたまの気象データ解析は1985年以来のデータを比較対象にしてきましたが、
2020年からは、1980年以来のものを対象にすることにしました。

元々、数年前に気象データ解析について試行錯誤を始めた頃、
過去30年のデータを元に平年値を算出すると聞いて、
1985年からのデータを比較対象にして作業をしていました。

昨年は、各地にシェアできるように、
スプレッドシートで自動的に集計やグラフ生成をするひな型づくりを優先させ
比較対象のデータとしては1985年以来のものを使ってきたわけです。

スプレッドシートのひな型がだいたい固まってきたのを受けて、
2020年のデータ解析を始めるにあたり、比較対象をどうするか、改めて考えてみました。

調べてみて、気象庁データベースでダウンロードできるさいたま市の観測値は、
1977年12月以降のものである事がわかりました。

どうやら、全国的に1977-79年頃に設置された観測点が多いこともわかりました。
(その頃に、観測点の数が増えたようです。)

今後、全国的に気象データを使って、野菜の生長や相場を予測していくネットワークを
呼びかけていき、参加者の人達にスプレッドシートのフォームをシェアしていく事を
考えた場合、対象とする期間も揃っていた方が、各地で相互比較しやすいでしょう。

そこで、各地の観測点が整備された後の1980年以降のデータを比較対象とする事にしました。

2020年1月のデータ解析は、新しい比較対象期間を用いての最初の試みとなります。

さいたま地方、1月の最低気温の日変化

2020年1月のさいたま地方は、この時季としては非常に暖かかったようです。
最高気温の積算値は、1980年以来、歴代2位でした。
最低気温積算値は、なんと1980年以来、最高値となりました。

日ごとの最低気温を昨年1月と比較してみると、2019年は0℃を下回る日が25日もあったのに、
2020年は6日しかありませんでした。

さいたま地方、1月の日照時間の日変化

1月としては雨も多く、日照時間0.0時間となる日が7日間もありました。

こうした気象条件が野菜の生育に与えた影響を考えてみると、
「悪くない」と言えるのではないかと思います。

まず、雨が多いと言っても、「1月としては」多めと言う事であって、
降り続く事はあまりありませんでした。

このため、日照不足に陷るほどの状態ではなかったようです。

晴れた日には、最高気温は10℃を超えていました。
霜よけのため、農ポリ等で「トンネル」をしていた場合、
トンネル内は、20℃を越えることもあり、光合成が進むには十分な気温が確保されていたと
思います。

冷え込んだ時にも、トンネル内は1-2℃は外気より高めになると思われますので、
霜が降りる事はあまりなかったようです。

夜間は日照がないので光合成は進みません。
夜間の気温が高いと呼吸が活発になり、光合成産物が消費されて、野菜の生長が進みません。

霜が降りる事はないと言っても、トンネル内が5℃以下になっていれば、
呼吸は抑えられていたと思います。

つまり、トンネルで保温された状態では、
昼間は比較的光合成が進みやすい一方、
呼吸による消耗が比較的少ないので、

光合成産物が野菜の生長に回される率が高く、霜によるダメージも受けにくい
「そこそこに」野菜が育つ状態で保たれたと見られます。

実際、見沼菜園クラブでは、昨年の台風19号通過後、
「ダメ元」で種まきした葉物類をトンネルしていたところ、
かなり育ち、1月に収穫できました。

地元野菜宅配サービス・野菜のマイクロマーケットは、
供給不足でお届けセットが欠品するのではないかと
危ぶまれていたのですが、

なんとかその事態を回避する事が出来ました。

霜の降りた地表

冷え込む日が少なかった年の瀬の畑~2019年12月

台風19号後の10月後半、日照不足が続き、
見沼菜園クラブでは冠水した畑だけでなく、
しなかった畑でも野菜の生育が遅い状態が続きました。

秋野菜の生育速度を低下させた台風19号以降の天気

11月に入り、比較的温暖な日が続き、秋野菜の生育遅れが回復してきました。

暖かさの持続と日照時間の多さで遅れ挽回

では、12月はどうだったかと言うと、
一度だけ、霜で被害を受けた事はありましたが、
その後は、あまりそういう事もなかったようです。

生育は非常に早いとも言えませんでしたが
非常に遅いとも言えず、
この時季にしては、それなりに生長した野菜が多かったようです。

10月来の状況の中、地元野菜宅配サービス・野菜のマイクロマーケットに
出荷する野菜は品薄が続きましたが、

なんとか葉物や根菜の供給を続ける事ができました。

さいたま地方、12月の積算気温の変化
さいたま地方の最高気温積算値を過去35年間と比較してみると、低い順に並べた場合、第23位となり、例年に比べやや暖かい程度でした。
非常に暖かい12月だったとは言えないようです。


また、12月にしては、雨も多かったようです。
1mm以上の降雨量を記録した日は、例年より約2%、2mm以上の日は約5%多い割合でした。


雨の日が多かった事を反映して、日照時間がゼロになる日も多く、12月の総日照時間は、過去32年間の最低を記録しました。

日照時間が少ない事は、野菜の生長にとってマイナスと思われます。
他方、プラスとは言えないまでも、マイナスにならない要因もあったようです。

さいたま地方、12月の最低気温の日変化
2018年と2019年の最低気温の日変化を比較すると、2018年には最低気温が0℃を下回る日がかなり多かったのに対して、2019年は少ない事がわかります。

実際、2019年は、過去35年間で12月の最低気温積算値が二番目に高い年でした。
2019年12月は、冷え込む日が少ない時季だったのです。

雨の日もあったけれども、全体としてはそこそこに暖かい状態が維持され、
冷え込む日が少なかったため、
野菜の生育もそこそこに進んだ

それが2019年12月、さいたま地方の様子だったようです。

紅葉イメージ画像

暖かさの持続と日照時間の多さで遅れ挽回~2019年11月

台風19号の後も、日照不足で秋野菜の生育の遅れが目立った10月。

しかし、見沼菜園クラブでは、11月に入り、遅れが回復されてきました。
理由として考えられるのが、「暖かさ」です。

1985-2019年の35年間、さいたま地方における11月の最高気温の積算値を見ると、
2019年は第5位の暖かさでした。

2018年は第3位で、最高気温の積算値だけを見ると、
昨年の方が今年より暖かかったようです。

ただ、2018年は11月の日照時間の合計が157時間であったのに対し、
2019年は185時間と1日あたり1時間ほど多くなっています。

さいたま地方、11月の最高気温の日変化

また、昨年は11月10日を最後にして、最高気温20℃を超える日がなくなりました。
それに対し、今年は11日以降も20℃超えの日が6回ほどありました。

昨年11月中下旬のさいたま地方は、ほぼ最高気温15℃~20℃の間で推移していました。
今年は、20℃超えになる日もあれば10℃以下になる日もあり、寒暖差が大きかったようです。

光合成は温度があがるほど、進みますが、気温が低くなっても、「マイナス」になる事はありません。
つまり、植物は一定以上の気温になると生長が加速しますが、
一定以下になると、生長が遅くなるのは、ほぼ同様です。

今年最高気温10℃になる日があった「減速効果」と
20℃以上になる日があった「促進効果」では、

促進効果の方が大きかったのではないでしょうか?

秋野菜の生長が回復し、地元野菜宅配サービス・野菜のマイクロマ-ケットにも、
どうにか葉物や根菜類が供給できるようになってきました。

曇天の空模様

秋野菜の生育速度を低下させた台風19号以後の天気~2019年10月

各地に大きな被害をもたらした台風19号。

「直接」の被害がなかった場合でも、その後、秋野菜の生育が思わしくない事があるようです。

見沼菜園クラブの2つの菜園のうち、
芝川沿いの低地にあるCファームは冠水しました。

9月~10月上旬に種まきされ発芽した秋野菜も、水に浸かりました。
水は2日ほどで引きましたが、ダメージを受けて地上部の葉は萎れたようになっているものが目立ちました。

葉の一部や根が生き残っていたためか、徐々に回復して現在は再生長をはじめていますが
通常に比べて生育は遅くなっています。

一方、盛り土がされていて、冠水を免れたFファームの方でも
台風19号の後、秋野菜の生育は通常より遅くなっている感じられました。

この原因として考えられるのが、気温及び日照時間の低下です。

さいたま地方、10月の最高気温の日変化
1985年~2019年まで、10月のさいたま地方の日付毎の最高気温の平均値を2019年の日付毎の最高気温と比較したのが上図です。
(平年値は、通常、過去30年のデータから算出しますが、ここでは1985年~2019年のデータを元に算出しています。)

平年のさいたま地方の最高気温は、10月初め25℃ぐらいです。日を追うにつれて徐々に低下し、10月末では19℃程度になっています。
2019年は、10月初めには30℃を超える事もありました。10月5日すぎから低下しはじめましたが、それでも25℃以上となる日がしばしばありました。

台風19号が通過直後の13日は25.3℃、14日は27.3℃を記録、その時は台風の後も高温傾向の日が続くのではと思われました。

しかし、14日には南岸低気圧が発生、16日~18日にかけては、台風20号の影響で停滞前線が生じました。
このため、台風19号通過後1週間は雨や曇の日が多くなりました。

14日~18日にかけては、平年よりやや気温が高くなった15日を除けば、平年より1-3℃前後低くなっています。
その後も台風21号の影響で雨や曇りとなる時があり、最高気温は15℃台から17℃台になる日がしばしば見られました。


単に平年より寒い日が多かったと言うだけでなく、
日照時間も少ない日が多くなりました。

台風19号通過直後の14日こそ、日照時間は10時間を超えましたが、その後23日まで1週間以上、日照時間は8時間を超える事はありませんでした。
23日にいったん回復した後、24日、25日は日照時間はゼロでした。

このように台風19号通過後は、低気圧、前線、台風などの影響により、低温傾向、日照不足の日が続きました。

平年の10月後半は、秋晴れでまだまだそれなりに気温が高い日が多く見られます。

台風19号後のぐずついた天気が、
この「秋晴れ」期間を減らし、秋野菜の生育を遅らせてしまったようです。

残暑の空

猛暑日ばかりで台風時を除けばほとんど雨の日がなかった2019年9月

2019年、さいたま地方の9月は「暑い9月」だったと言えます。

1985年以来過去35年間9月の最高気温積算値をみると、
2012年に次いで大きく、

最高気温が30℃を超える猛暑日は15日もありました。
さいたま地方、9月の最高気温の日変化

月の半分は「猛暑日」だったわけです。

反対に最高気温が25℃を下回る日は、2日しかありませんでした。

また、雨が降った日も少なかったようです。
さいたま地方9月の降雨量1ミリ未満の日の割合は、過去35年間では63.8%であるのに対し、
2019年は73.2019年、さいたま地方の9月は「暑い9月」だったと言えます。

1985年以来過去35年間9月の最高気温積算値をみると、
2012年に次いで大きく、

最高気温が30℃を超える猛暑日は15日もありました。

月の半分は「猛暑日」だったわけです。

反対に最高気温が25℃を下回る日は、2日しかありませんでした。

また、雨が降った日も少なかったようです。
さいたま地方9月の降雨量1ミリ未満の日の割合は、過去35年間では63.8%であるのに対し、
2019年は73.3%と1割多くなっています。

降雨量が過去35年間の日別平均を下回る日は25日間もありました。

もっとも総降雨量は160ミリで、過去35年間の平均128ミリを上回っています。
このように降雨日数が少ないのに、雨量が比較的多くなっているのは、
台風15号の影響が考えられます。

すなわち、9月9日には78ミリと9月の総降雨量の約半分が降っています。
9月8日から9月11日までの4日間で108ミリでは3分の2を占めます。

2019年9月のさいたま地方では、
台風15号が来ていない時には、ほとんど雨が降らず、
台風15号が到来した前後に集中して降っていた事が分かります。

このような気象条件は、秋の葉物や根菜類の発芽と発芽後の生育には好都合だったようです。
すなわち、猛暑日と言っても35℃を超えない範囲であれば、
比較的土が湿っているため、種まきした野菜は発芽しやすかったと言えます。

そして、比較的気温が高い状態が続いたため、
発芽後の発育も促進されたようです。

真夏の田園風景

秋野菜の植付期には、比較的気温が低くなってきた2019年8月

2019年のさいたま地方は、雨ばかりの梅雨が明けると、
一転して超猛暑に見舞われました。

さいたま地方、8月の積算気温の変化

1985年以来過去35年間のデータでみると、
最高気温積算値が少ない方から数えて、
2018年は29位、2019年は30位で

昨年に続いて、超猛暑の8月だったとも言えます。

ただ、猛暑のピークと言う点では、昨年(2018)と今年(2019)は
かなり違います。

最高気温の日変化

2018年は、8月5日以降、8月中盤には35℃以上の日はありませんでした。
8月5日の次に35℃を超えたのは、下旬の22日です。
35℃以上の日は22、25、26、27、31日と下旬に集中しています。

もっとも2019年8月下旬がずっと超猛暑だったかと言うと、
そうでもなく、
24日は最高気温32.6℃と前日より約2℃、翌日より約5℃低い状態でした。
29日は28.9℃と30-31日に比べ、5-6℃低い結果となっています。

8月下旬は秋野菜の種まき・植付時季が始まります。
この時季にこうした超猛暑の日と「そうでもない日」が1-2日で入れ替わっていたため、
2018年は、わずか1-2日の違いで、ハクサイやニンジンの発芽が大きく変わりました。

昨日、まいた種はよく発芽したのに、今日、まいたものは全然発芽しないと言うような事が起きました。
比較的、気温が低い時にまかれた種は、土が湿っているため、発芽しやすく、
超猛暑の時は土が乾ききっていて発芽しにくかったと思われます。

2019年は、8月1~9日は最高気温が35℃以上でしたが、中旬では35℃以上になる事は少なく、15日だけでした。
下旬では、35℃以上の日はなく、30℃を下回る日もしばしばでした。

このように、秋野菜の植付時季に「比較的気温が低めの日」が続いたため、
今年は秋野菜の種をまいた時に土が湿っている事が多く、
昨年より順調に発芽した事が多いように思われます。

なお、長雨でダメージを受けたナスやピーマンなどの夏野菜にとって、
梅雨明け直後の超猛暑は追い打ちになった場合もあるようです。

ただでさえ、日照不足で生長しずらい上に、
長雨でなかなか草取りが出来ず、
繁茂する夏草に覆われて、野菜が蒸れてしまうケースもあったようです。

超猛暑の時、畑の草取りは過酷な作業でしずらいため、
やや暑さが落ち着いてきた8月後半に取り組もうとした時は、
野菜が完全に蒸れて、萎れてしまっていたと言うような事もあったようです。

雨の日のビニールハウス

日照時間が少なく、低温だった2019年7月

雨の日が少なく、高温傾向だった2019年6月のさいたま地方。

21世紀以降の高温傾向が維持され、降れば土砂降りだった2019年6月

「お湿りの日」が少なく、土が乾きやすい状態にありました。

7月のデータを過去と比較すると、かなり異なった傾向が見てとれます。

さいたま地方、7月の積算気温の変化

2004年以来、さいたま地方7月の平均気温積算値は、毎年750℃以上を記録してきました。
2019年は、2003年以来、16年ぶりに750℃を下回りました。

1985年以降、最高気温積算値が850℃を下回った年は、7回しかありません。
2019年は838℃と850℃を下回りました。

このように低温傾向となった理由は、日照不足です。
2019年7月、さいたま地方の総降雨量は、168mmです。

さいたま地方7月の降水量積算値の変化

1985年~2019年の過去35年間、総降雨量の最大値は279mm、最低値は16mmです。

今年の総降雨量は中程よりやや多いぐらいでした。
2019年7月は、例年に比べ、格別に総降雨量が多かったとは言えないかもしれません。

しかし、過去35年間、さいたま地方では、7月に1ミリ以上の雨が降った日は、
全体の37.3%であったのに対し、

2019年は48.5%でした。

つまり、例年は3日に1回ぐらい雨が降るような状態だったのに対し、
今年は2日に1回ぐらいのペースで雨が降っていたと言えます。

日照時間も少なく、さいたま地方7月の総日照時間は、過去35年間で少ない方から数えて、7番目でした。

過去のデータをみると、総日照時間と気温積算値の間には、相関があるようです。

さいたま地方7月の日照時間積算値 と 最高気温積算値の関係

雨の日が多く、日照が少なく、低温傾向となった2019年7月。

5月の遅霜でダメージを受けた夏野菜が、ようやく再生長を始めようとする頃、
光合成を十分にすることが出来なくなってしまいました。

これは、ナスやピーマンなどの生育に、かなりのダメージでした。