節季としてのバレンタインデー ・・・2021年2月

さいたま地方の2021年2月は、最高気温積算値が374℃(2/1~2/28、以下特に断りがない限り、本記事中での2月のデータは全てうるう年でも2/29を除いて2/1-2/28までのデータに基づいて計算したものです)で1980年以来、最高でした。

最低気温積算値も多い方から数えて12位でした。2021年2月は、暖かい2月だったと言えそうです。

2021年のさいたま地方は、バレンタインデーには、最高気温18.7℃となり、雨水(2/18)後の2/21には20℃を越えました。

このバレンタインデーですが、どうやら日本でも「節季」、すなわち、季節の移り変わりの目安として使えそうです。

赤棒は、小寒(1/5頃)、大寒(1/20)
赤棒は、立春(2/4頃)、バレンタインデー(2/14)、雨水(2/18)

1980年以後、最高気温15℃以上の日の出現日数をみてみると、1月については、各日付とも2日以下です。つまり1月のある日付の日が15℃以上になるのは、42年間で2回(20年に一度)あるかないかぐらいの事が多いと言うわけです。

2月については、立春前後の2/2.2/6に3日を記録しています。そして、バレンタインデーは9日となっています。15℃以上になる暖かい日が1月の各日では20年に一度以下だったのが、2月前半には20年に一度ぐらいは起きる事が普通になり、日によっては14年に一度ぐらいの頻度に高まる、そしてバレンタインデーには5年に一度の頻度になっていると言う事です。

バレンタインデー以後は、雨水(2/18頃)前後の2/16-2/19には、最高気温15℃以上の日の出現頻度はいったん1日程度になります。しかし、2/20日以降は4-8日となっています。

バレンタインデーは日中は暖かい日となる可能性がかなりあり、雨水を過ぎれば暖かい日が増えてくると言う事です。

赤棒は、小寒(1/5頃)、大寒(1/20)
赤棒は、立春(2/4頃)、バレンタインデー(2/14)、雨水(2/18)

冷え込みの方はどうかというと1月の最低気温マイナス4℃以下の日は、各日付とも42年間で5日以上出現することが多いようです。日付によっては10日以上出現しています。つまり、各日とも4-8年に一度はマイナス4℃以下になる事があるわけです。1月は1週間に一度ぐらいはマイナス4℃以下になるのだと言っても間違いではないでしょう。

2月になると、出現日数が5日を切る日が出てきます。バレンタインデー以後雨水直前の2/17までは1日かゼロ日。

つまり、バレンタインデーを過ぎるとマイナス4℃以下の冷え込みは40年に一度あるかないかの状態になる事が多いと言う事です。

(2/16-19は15℃以上になることが少ないと書きましたが、同時にマイナス4℃以下にもならないと言うことは、バレンタインデー直後はすごく暖かくもならないが、極端な冷え込みも起きにくいと言う事になります。)

そして、雨水(2/18)を過ぎると、マイナス4℃以下の日の出現日数はやや増えますが、多くても5日、たいていは1~3日です。1月のように10日以上になることはなくなります。

このように見てくると、バレンタインデーを節季、すなわち、季節変化の目安のひとつと考え、春取り野菜の種まきや植え付け時季の参考にするのは、日本でも役立つ事ではないでしょうか

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