八十八夜、小満と夏日の頻度 ・・・2021年5月

皆さんは5月と聞くと何を連想されるでしょうか?さつき晴れの爽やかな天気?

実は「皐月」は旧暦5月を意味するので、皐月晴れは6月梅雨期の晴れ間をさします。「さみだれ」は梅雨期の雨の事です。

(細かい事ですが、旧暦皐月と言う言い方は皐月自体が旧暦5月なので、旧暦旧暦5月と言っている事になります。皐月(旧暦5月)は正しい表現です。)

もちろん、ゴールデンウィークの頃が爽やかな時季であることに違いはありませんが・・・

その爽やかな時季を前にした状態についての歌が「夏も近づく八十八夜」と言う茶摘みです。

「夏も近づく」とは立夏(5月4日頃)が近いと言う意味です。八十八夜は立春から八十八日目の事で、5月1-2日頃です。

農家の間では「八十八夜の別れ霜」、つまり、八十八夜をすぎると霜が降らなくなると言う言い伝えがあります。

実際、4月はさいたま地方(さいたま市)では最高気温25℃以上の夏日が1980年以後、10日未満の出現日数でしたが、5月に入ると10日を越えます。

最低気温10℃未満の日は4月中は20日以上ありますが、5月になると20日を切ります。

5月後半の節季である小満(5月21日頃)をすぎると夏日の出現日数は20日を越え、最低気温10℃未満の日は10日未満となります。

5月下旬は「梅雨の走り」と言うイメージがあります。ただ、例年のデータを見ると、ゴールデンウィーク以降、わずかづつ減少している日照時間が小満の頃には持ち直しているようです。

そして、小満以降、また低下傾向になる、これが「梅雨の走り」なのでしょう。

さて、2021年5月、さいたま地方の最高気温積算値は1980年以来14位、最低気温積算値は7位でした。

例年より暖かめだった事は確かですが、飛び抜けて高温だったと言う事はなかったようです。

5月半ば以降、雨の日が多く、梅雨入りが早いかと思われたのですが、小満以降は、日照時間が1980-2021の平均値を超える日が多かったようです。

見沼菜園クラブでは5月半ば以降、雨がちの頃に、トマトやピーマン、ナスの植付けをしました。

苗植えの翌日以降に雨が降ると土が湿って、苗が根付きやすくなります。その後、一転して晴れると、光合成が進み、根付いた苗が育っていきます。

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