2)全層施肥と局所施肥

準備・耕起・種まき(苗植え)作業の時に、肥料・堆肥・土壌改良材を与える方法には、
全層施肥と局所施肥があります。

全層施肥は、土全体に肥料・堆肥・土壌改良材を混ぜる(「すき込む」と言います)方法で、
局所施肥は、溝施肥とも言って、溝の底に肥料を埋める方法です。

土を耕して、畝を作る手順は、全層施肥を用いる場合と局所施肥を用いる場合では異なっています。

全層施肥を用いる場合には、最初に地面に肥料・堆肥・土壌改良材をまいて、
土を耕します。
そして、土を盛り上げて畝を立てます。

肥料・堆肥・土壌改良材は、地面にまかれた後、耕した時に、土全体に混ざります。

局所施肥を用いる場合には、最初に地面に溝を掘り、溝の底(図のBの位置)に肥料を入れます。
そして、溝の両側(A、Cの位置)を掘って、溝を埋め、反対にB位置に土を盛り上げて、畝を作ります。

この時、肥料・堆肥・土壌改良材は、Bの位置に埋まっています。

(よく溝を掘って、肥料・堆肥・土壌改良材を埋めた後、Bの位置を耕して、畝を作る人がいるのですが、
そういう事をすると、土全体に肥料・堆肥・土壌改良材が混ざってしまいます。
混ざってしまってもよいなら、最初から地面に肥料・堆肥・土壌改良材をまいて耕せばよいので、
溝を掘った分だけ余計に手間がかかっていることになります。

全層施肥は作業効率、局所施肥は肥料の効率(養分が吸収されやすい)を考えた方法なので、
作業にあたっては、目的をよく考えて実施するようにしましょう。

なお、全層施肥、局所施肥の意味について詳しい解説は単元5A・5Bで行います。

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カテゴリー: 1alvcm
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