野菜づくりの技術のうち、
基本技術は、作業方法に関わるものです。
これに対し、土肥技術やシーズン技術は、判断・意思決定に関わっています。
基本技術は、作業方法に関わるものです。
これに対し、土肥技術やシーズン技術は、判断・意思決定に関わっています。
基本技術は、例えば、土を耕して畝を作る時は、こういう風にする
と言う作業のポイントを理解すれば、習得する事が出来ます。
ただし、なぜそうするか?と言う理解が伴っていないと「正しい」方法で
作業する事はできません。
ですから、機械的に作業のポイントを覚えればよいと言うわけではありませんが、
とにかく、作業の意味と共にポイントを理解すれば、身につける事が可能です。
一方、土肥技術やシーズン技術は、どの方法を選ぶかと言う判断や意思決定の要素が加わってきます。
「マルチの張り方」、例えば、シワがないようにピンと張って、畝の上面に密着させると言うのは、
基本技術に含まれますが、
そもそも、マルチを張るか張らないかを考えて決めると言うのは、シーズン技術が取り扱う部分です。
局所(溝)施肥の場合、溝の底に肥料をまく、肥料を溝底にまいたらそこを耕してはいけない
と言うのは、作業のポイントであり、基本技術の一種です。
他方、全層施肥と局所施肥のどちらを選択するかと言うのは、土肥技術を理解していないと出来ません。
農家の長年の経験に基づく「勘」、「経験知」と呼ばれるものは、
かなりの部分「シーズン技術」に含まれると思われます。
なお、判断・意思決定が、「技術」であると言うのは重要な点です。
つまり、他人からは理解不可能な「勘」のようなものでなく、
知識を覚えれば習得可能な事柄であると言えるからです。