1)保温

単元1aで学んだように、盛夏に「超猛暑」となる時季を除き、
通常、気温や地温が高い方が光合成速度は増大し、植物の生長は促進されます。

逆に言うと、低温では、野菜の生長は鈍くなります。

そこで、資材をを使って、気温や地温を上昇させ、
生育を促進する事が保温の目的です。

保温用の資材には、マルチ、透明シート(農ビ・農ポリ・農PO)、不織布、などが
用いられます。

マルチは地面に敷いてから、種をまいたり、苗を植えたりします。

透明シートは、野菜が植えられている状態で、アーチ状の支柱を立てて、
その上に被覆します。

この方法を浮きがけ、トンネル等と言います。

不織布は、浮きがけの他、ベタがけと言って、
野菜の上に直接、「お布団」のようにかけて用います。

不織布をベタがけと浮きがけ、浮きがけで二重にしたり、
不織布と透明シートの両方を用いる二重保温もよく用いられます。

不織布と透明シートの二重保温では、不織布はベタがけにする場合と浮きがけにする場合があります。
どちらの場合でも透明シートは浮きがけにするのが普通です。

日中の気温は、
透明シート・不織布二重 > 透明シート > 不織布二重 > 不織布

の順に高くなります。

保温は、その時の気候に適した方法を選択することが重要です。

保温によって内部の気温が高くなりすぎると、ひどい場合には、
苗が「煮えて」しまい、育たなくなる事もあります。

また、2B単元でも述べたように「葉焼け」の問題も生じます。

この他、「徒長」と言って、葉が細長くなりやすくなる事もあります。

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カテゴリー: 1alvcm
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