4月頃から、モロヘイヤ、エンサイ、ツルムラサキ、オカヒジキなど、
夏どりの葉菜類の種まきが可能になります。
順調に生育すれば、5月後半から6月頃から収穫が可能になります。
4月後半は、天候が不安定になりやすく、関東や九州では降雹のピークにあたる時季です。
まだ遅霜も降ります。
だからと言って、あまり厳重に保温してしまうと、蒸れたり、葉焼けなどが起きやすくなるので
注意が必要です。
よく用いられるのが、種まき後、不織布で覆う方法で、一重、二重ともありえます。
また、溝底播種と言って、地面に溝を掘り、溝底に種をまいた後、
溝の上を不織布で覆う方法もあります。
溝の両側の「山」の部分に、
日中の日射で受けた「熱」がこもり
夜間、溝底は気温低下しにくいと言われています。
溝の底は「半地下」のような状態になり、
地上の気候変動を受けにくくなるとも言えるでしょう。
溝の上を不織布で覆うことで、更に保温したり、
直接、寒風が吹き付けることがないようにしたり
するわけです。
ただ、溝底播種の場合、マルチが出来ないので、
初夏の生育期に地温が上昇しにくいと言えます。