【コラム】野菜の生育を阻む要因

植物は、ある程度「抵抗力」や「復元力」を持っており、
多少、乾燥や寒暑等の負荷がかかっても、すぐに枯れてしまう事はありません。

しかし、あまりにも過剰な負荷がかかると生育できず、枯れたり、萎れたりしてしまいます。
なお、野菜が適期に生育できなかった場合、枯れる事はないにしても、正常な収穫に結びつかない場合もあります。

負荷としては、寒さ、暑さ、乾燥、日照不足、過湿、強風、害虫等があげられます。

【様々な負荷によって生育が妨げられる例】

発芽のプロセスで起きる例
 ・乾燥:発芽プロセスが始まった後、根が伸びる前に土が乾く
 ・害虫:発芽直後にバッタ、キスジハムシ、ヨトウムシなどに食べられてしまった
 ・寒さ:発芽後、野菜の抵抗力を越える寒さで双葉や本葉が枯れてしまった
生長プロセスで起きる例
 ・乾燥:長期に雨が降らず、気温が高かったため、土が下の方まで乾燥して根が吸える水分がなくなってしまい、野菜が枯れてしまった。
 ・害虫:生育中に虫に食べられてしまった、汁を吸いつくされてしまった。
 ・寒さ:野菜の抵抗力を越える寒さにより、葉が枯れてしまった(霜や雪などによる場合もある)
 ・暑さ:極度の暑さで野菜が葉を閉じ、光合成をしなくなってしまった。
収穫プロセスで起きる例
 ・暑さ、乾燥、寒さ:夏場に暑くなりすぎたり、土が乾燥してしまったりして野菜の生育が妨げられた後、秋になって気温が下がり始め、実に十分な転流が行なえなくなってしまった。
 ・過湿:水分が供給されすぎて「実割れ」が生じてしまった。
 ・寒さ、暑さ、日長:日長が大きい時季や気温が高い時季に、実を収穫する前に花芽がついてしまい、収穫が出来なくなってしまった。(とう立ちと呼ばれる事がある)
 ・強風:葉に強い風があたり、根が引っ張られて切れてしまった(「根が回る」と言われる事がある)
 ・強風:実が葉で擦れてしまい、傷がついてしまった。
世話と気象条件のミスマッチで起きる例
 ・過湿:防虫ネットで圧迫され、葉と葉が密着しているところに雨が降り、葉の隙間に水が溜まって腐ってしまった
 ・暑さ、害虫:保温をした事により、被覆内で害虫が繁殖し、野菜に被害が出てしまった。
 ・暑さ:地温をあげようと保温をしていたら、逆に地温が暑くなりすぎて、苗(種)が焼けてしまった。
 ・暑さ:地温をあげようとマルチをしていたら、マルチの内側に溜まった熱い空気が苗穴から熱風として吹き出してしまった。

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カテゴリー: 1alvcm
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