では、作型はどのように決まるのでしょうか。
ジャガイモを例にして考えてみましょう。
ジャガイモの発芽適温は10~23℃で、
植え付け以降、地温の積算が280℃ぐらい必要です。
1-2月は10℃以下の日が多く、植えてもあまり発芽してきません。
では、4月頃になって植えればよいかと言うと、
イモの肥大適温が17~22℃の間にあるため、
真夏になると、イモは太りにくくなります。
このため、関東地方では、
地温が発芽適温の範囲に入る3月頃に
植えて、
真夏に入る前、梅雨期から梅雨明け前後に収穫する
春植え夏どりが一般的です。
このように、野菜は、種類によって種まきや植え付けから収穫まで、
様々な生育段階に応じて適した条件があり、
それぞれの段階でその条件に当てはまるようにすると、
種まき・植え付け時季が決まってきます。
作型はこのような理由で決まっているのです。