前回述べたように、「出来るようになった」事を評価するのは、菜園活動のゲーム化で極めて重要な事です。
「出来るかどうか」を見極め、「出来るようになった」事を評価して支援する
そして、「出来る」と言うのは、苗が掘り取れると言うような身体的、物理的な能力ばかりではありません。
質問ができる、特に「なんで」と理由を聞く事ができると言うのも大変な能力なのです。
今回、種まきをした後、不織布と農ポリの二重保温をしようとしたら、「なんで二枚重ねるの」って聞いてきた子供がいました。
この質問が出来ると言うのは、実はいろいろな事が分かっていないと出来ないのです。
まず、単に種まきしただけでなく、上に不織布や農ポリなどのシートをかけた状態とそうでない状態が区別できていること、それから、シートを1枚だけかけた状態と2枚かけた状態があると、両者に違いがあると認識していないと、「なんで二枚」と言う質問は出てこないのです。
そして、「なんで」と言うのは、一枚ではなく、二枚かけるのが不思議だと思ったからこそ出てきた質問だと思います。更に不思議だと思ったら、そのままなんでと聞く事できると言うのも重要な能力です。
「なんで二枚かけるの」と質問できると言うのは、こういう風にいくつもの認識や能力が複合されて初めて出来る事です。
ですから、「なんで二枚かけるの」と聞かれたら、そんないくつもの認識や能力を複合して質問ができたと言う事に菜園ゲームのリーダーは、驚かなくてはなりません。
そういう風に驚く能力、それも菜園活動のゲーム化に必要な事です。