「軽トラ」は絶対必要か?

軽トラックイメージ写真

農業で使われている自動車と言うと、
たいていの人が、農家の人が畑に乗ってくる小型のトラックを思い起こすと思います。

あれは、軽自動車のトラック、俗称「軽トラ」と言われているものです。

「軽トラ」はかなり馬力があり、相当の重量の野菜を積む事が出来ます。

マルシェのような販売イベントで軽トラいっぱいに野菜を積んできた場合、
全部売れれば10万円、場合によってはそれ以上の売上になると思います。

軽トラはそれだけの野菜を積んで運ぶ事が出来るわけです。
また、農地にクワ等の農機具を持っていくのにも便利です。

管理機(小型の耕うん機)も積む事が出来ます。
ビニールハウスに使うような長めの支柱も積めます。

そして、軽自動車の規格になっているので、税金も安いです。

まさに、農作業のためにあるようなよく出来た車、
それが「軽トラ」なのです。

では、半農生活のために、この「軽トラ」が絶対なくてはならないかと言うと
そういう事はありません。

1ボックスカーでも、ワゴン車でもバンタイプでも可能です。
乗用車でも出来るでしょう。

オートバイでもやってやれない事はないです。
(事実、僕は一時期バイクだけでやっていました。)

なぜ軽トラが必須でないかと言うと、どんな車が必要かは、
半農生活のスタイルによって違うからです。

一口に半農生活とか菜園起業と言っても、いろいろなスタイルがあります。
スタイルによっては、軽トラがないとやれない場合もありますが、
軽トラがなくても可能なスタイルもあるわけです。

「軽トラ」の特性について述べておくと、
支柱を組んで「幌」を張らない限り、荷台は開放的になっています。

ですから、「アオリ」と呼ばれる荷台周りの「ついたて」のようなものより上に
はみ出た荷物は走行中に落ちやすいと言えます。

したがって、幌をつけないで使用する場合、「アオリ」の高さ以上にモノを
積む場合には、周囲をベニヤ板で囲ったり、荷物をロープで縛ったりする必要があります。

都会人の半農生活では、自宅がある都市部から畑がある農村部へ移動しているパターンがよく見受けられます。

頻繁に都市の住居と農地の間を移動し、畑に到着したら、すぐ農作業を始め、日没ギリギリまで作業して、
帰りに野菜を積んで帰ってくる

翌日、それを販売する、
その翌日は、会社勤めに出かけると言ったパターンを考えると、
野菜や農機具の積み下ろしごとにいちいち、ロープで荷物を縛らなくてはならない「軽トラ」が向いているとは
必ずしも言えないのです。

また、軽トラの乗員は二人、つまり、自分以外に一人しか乗せられません。
友達と一緒に畑に行って、半農生活を楽しむと言うのに向いていないのです。

法的には、荷物の監視のためなら、荷台に人を乗せてもよいとされていますが、
都市・農村間、それなりの距離を走る間、ずっと荷台に人が乗ったままとなると、
乗っている人もあまり気分はよくないでしょう。

まして、毎週そういう事を続けると言うのは無理があると思います。

同じ軽自動車でも軽ワゴンやワンボックスなら、乗員は4人、
つまり自分以外に3人乗せられるので、友達と連れ立っていくには
軽トラより向いています。

軽ワゴンやワンボックスは、荷台が露出していないので、
毎回荷物をロープで縛る必要はありません。

半農生活のために複数の車が持てれば軽トラとワンボックス両方と言うのも
あるかもしれませんが、

経済的負担が大きいと言う人も多いでしょう。

第一、二台の車を同時には運転出来ません。

都市・農地間の移動を前提にした場合、
二台持っていても、両方同時に使う事は難しいと言えます。

(農村部に農家の廃屋みたいなところをタダ同然で借りる事が出来て、
地元で農業やめちゃった人がいて、軽トラ、使ってもいいよって
言われたなんて言うラッキーな条件に恵まれていれば、

田舎に軽トラ置いておいて、
都市との移動には他の車使うと言う方式が成り立ちます。

ただ、そういうラッキーな条件に恵まれなければ、
半農生活が出来ないかと言うとそうではないですし、

実際、他のパターンで半農生活や菜園起業をする場合もあるわけです。

こうやって考えてみると、農業のための「名車」とされる「軽トラ」がなければ、
半農生活が出来ないと言うわけではなく、

どんな車を選ぶかは、半農生活のスタイルによると言う事がわかります。

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