野菜配達にトライクは向いているか

トライクイメージ写真

僕が子供の頃、オート三輪で野菜を売りに来るオジさんがいました。

今から考えると近郊農家の人かなんかだったのだと思います。

そのオジさんのオート三輪がやってくると、
僕の母親を始め、ご近所の人たちが群がってきて
野菜を買っていました。

今の日本では、オート三輪は生産・販売されていませんが
地元野菜宅配サービス・野菜のマイクロマーケットのような
事業を考えると、オート三輪はとても役立つように思います。

実は、途上国・新興国では、今もオート三輪的な
車両は健在です。

僕は30代の頃、環境調査の仕事でしばしば中近東に行きました。
この記事の冒頭に掲げたような三輪タクシーが使われている地域もあり、
僕もよく使っていました。

現在、日本で使われている三輪車には、
宅配で使われている三輪バイクのような小型のものと、

中型・大型のバイクを三輪にしたものがあるようです。

宅配の三輪バイクは、原付き扱いになっているものがあり、
それだと、制限速度は時速30キロです。
また、広い道では「二段階右折」をする必要があります。

自動車として、車両登録をすれば、時速30キロ制限はなくなりますし、
二段階右折の必要もなくなります。

ただ、積載量は30キロまでですし、雨除けの屋根までつけると
かなり高額になり、同程度の価格で中古の軽自動車を購入出来ます。

軽自動車の方が荷物もたくさん積めますし、
中・長距離の運転でも疲れにくいので、
コストパフォーマンスに優れていると思われます。

(地元野菜宅配サービス・野菜のマイクロマーケットでは、
見沼・川口の農園と都内を結んで半径20-30キロ圏を
一日中移動しながら、野菜の配達を続けます。)

ホンダのカブをトライク仕様に改造したものも
あるようですが、
大量の荷物を積む事は出来ず、
地元野菜宅配サービス・野菜のマイクロマーケットには不向きと思われました。

中・大型トライクはどうかと言うと、
「遊び」、「スポーツ」目的の車種はあるようですが、
「業務用」はあまり見かけません。

そもそも、業務用のオート三輪が廃れた背景には、
大量に積めて中・長距離圏を移動するなら軽自動車、
手軽に近距離宅配がするなら原付や二種原付バイクの方が便利と
考える人が増えた事にあると思われます。

海外で郵便配達等に使われていて、
100キロ以上の荷物が積めると言うトライクの
代理店の方とも相談してみたのですが、

実は、日本では部品の調達にどのくらい時間がかかるか
不明な点が多く、

故障した際に、業務の中断が長引く可能性があるかもしれないと
言われました。

安定的に野菜宅配サービスを継続する上では、
こうした修理にかかる時間も重要な要素です。

この外国産業務用トライクには、僕はかなり魅力を感じ、
まさに、現代版オート三輪として、
地元野菜宅配サービス・野菜のマイクロマーケットに
ピッタリの車種だと思いました。

しかし、実際に業務で運用してみると、
自動車でもバイクでも、

時々、不具合が起きるのは事実です。

その際の復旧時間が予測しづらいのは
やはり困ると考えて、結局、断念しました。

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