日本の人口と世帯数の変化~「野澤千絵 『老いる家 崩れる街』を読む。」

土地問題の「今」とこれからの田園景観保全策を考えていく手がかりとして、
野澤千絵 「老いる家 崩れる街」(講談社現代新書)を
読んでいきたいと思います。
まず、冒頭の章「はじめに」において、
「今から約45年後の2060年、日本の将来人口(合計特殊出産率1.35の場合)は、
約8700万人と減少が始まった2010年の人口(1億2800万人)の約7割にまで
減少することが予測されています。」
と人口減少社会の中にあって、
「『このまま住宅を大量に作り続けて大丈夫なのか?』となんとなく不安を感じている方も多いのではないでしょうか?」
と言う問題提起がなされ、
この問題提起から説き起こしているようですが、
その後、「日本の世帯総数は5245万世帯ですが、現在、国内にすでに建っている
住宅は約6063万戸(2013年度)。」
と世帯総数と住宅数の比較をしています。
ここでちょっと疑問。
あ、「疑問」と言うのは、この本の内容に「ケチ」をつけると言う意味ではなく、
この本を読みながら、田園景観保全策を考えていく上で、
ここちょっと詳しくおさえた方がいいんじゃないか?とか、
もう少し突っ込んで調べてみた方がいいのでは?
とか、
もっと単純に、例えば、えっと人口と世帯数って同じように増減しているの?
なんて素朴に感じたと言うような意味で、この連載では使っています。
で、国立社会保障・人口問題研究所のレポートや国勢調査の結果から、
ここ30年ほどの人口と世帯数の数字を拾って、グラフにしてみました。
(世帯数;単位:千世帯 日本の世帯数の将来推計(国立社会保障・人口問題研究所)による
 人口;単位:千人 国勢調査結果による)
結果は、上の通りです。
人口は2010年頃から減少に転じていますが、世帯数は増え続けています。
これはいったいなぜなのでしょうか?
そして、世帯数は今後も増え続けるのでしょうか?
え?、単身世帯や少人数の世帯などが増えてきたから、人口が減っても、
世帯数は増えているんじゃ?
そして、いつかは世帯数も減少に転じるはずだ
ですって?
まあ、そうだと思うのですが、
そういう風にすぐに「分かって」しまわないで
もう少し細かくみていきたいと思います。

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