2019-2020、北海道の春夏の気温はニンジン価格変動の原因だと言えるのか

東京23区内のニンジン相場は、2020年3月頃から高騰しはじめ、9月頃から下落に転じました。

2020年9月以降、価格が下落しているニンジン

ニンジンが値上がりしはじめた頃は、主たる供給源は千葉から徳島に交代する時季でした。その後、再び主産地が千葉に移り、それから北海道になりました。

そして、北海道が主産地だった時季の半ばぐらいからニンジン価格は下落に転じています。

少なくとも千葉の2019年、2020年の天候を比較する限り、ニンジンの価格変動の原因とは言えないのではないかと思われます。

2020年千葉の春夏ニンジンの生育環境はどうだったのか。

では、北海道の天候はニンジン相場に影響を与えたのでしょうか。

7月から11月にかけて東京23区内に供給されたニンジンは4月~7月にかけて種まきされたものと思われます。

この時季の帯広地方の天候について、2019年と2020年を比較してみました。

もとより気温は日々変動しています。だいたいの傾向をみるため、先行する5日間の平均値を使って比べてみることにしました。

グラフが示すように、4月半ばから6月半ばまでは2019年の方が温暖でした。6月半ば以降は、むしろ2020年の方が温暖だと言えます。

この様子は、ニンジンの価格変動に一致していると言えなくもありません。

種まきから生育期にかけて2020年の方が冷涼だった時季に育ったニンジンが供給されていた夏場はニンジンの価格が値上がりしています。

2020年の方が温暖になっている時季に育ったニンジンが供給され始めた秋口から、価格下落が起きています。

では、本当に2020年の価格変動の原因は帯広地方の春夏の天候変化に求められるのでしょうか?

引き続き考察をしていきたいと思います。

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