中下旬まで暖かさが維持された・・・「2023年10月」

さいたま市の2023年10月の最高気温積算値は707℃。1980年以来44年間で第1位でした。

他方、最低気温積算値は、391℃ 寒い方から数えて19位で「普通の年」だったと言えそうです。

10月の最高気温積算値と最低気温積算値の差の5年移動平均値を見ると、1980年代はほぼ250℃ぐらいで推移しています。

1990年代に入り低下、1994年には207℃(単年度の値としては198℃)になりました。その後、再び上昇しています。寒暖差は年による違いが大きく、2023年は最高気温積算値と最低気温積算値の差単年度値316℃と、近年にない大きな差となりました。

2023年は、日中は晴れて高温になるが、夜間は「例年並み」に冷え込み、寒暖差が大きい年だったと言えるかもしれません。

月降雨量は76mm 少ない方から数えて10位でした。
また、降水量1mm以下の日は、平年69.3%に対して、2023年は87.1%と2割近く多い結果となりました。

雨が降る日が少ない、逆に言うと晴れた日が多く、日中高温になると言うと、放射冷却現象が多くなると思われます。

夜間、冷え込む日が例年並みだったと言うことは、2023年10月には放射冷却現象による冷え込みが多かったと言うことでしょうか?

この点は詳しく調べていないのですが、もし、11月以降も日中は例年より暖かく、晴れた日が多いとすると、やはり放射冷却現象も多くなりそうです。

放射冷却現象は霜が降ることと関係しており、特に11月後半以降の霜害に注意が必要かもしれません。

10月の月間最高気温積算値の5年移動平均値を見ると1980年代は、610℃-620℃台でしたが、2010-2020年代は650℃-660℃台となっています。

2010年代以降のさいたま市10月は、1980年代に比べて1日1-2℃高めの水準となっていると言えるでしょう。

旬ごとの気温(日最高気温の旬間平均値の5年移動平均)では、2010年代後半頃から上旬が非常に高く25℃近くで推移しています。

中旬については、2020年代は2010年代より低めで21℃-22℃と1980年代並みとなっています。

下旬は2010年代後半から20℃、またはそれを超える水準となっています。

赤は寒露、霜降。緑は冬土用入り。

最高気温20℃以上の出現日数を見ると、寒露(10/8頃)にいったん減り、その後、増えてから、10/13頃から減少、増減を繰り返しながら、冬土用入り(10/21頃)、霜降(10/24頃)以降、半分以下の頻度になっていきます。

赤は寒露、緑は冬土用入り

最高気温25℃以上の出現頻度は、寒露前の10/7頃に減少、10/13-14以降はかなり減って、冬土用入り、霜降以降は少ないか、ゼロとなります。

このように10月は中旬、下旬となると徐々に最高気温20℃位以上、25℃以上の日が減り、秋から冬へと近づいていくのが、例年のパターンです。

しかし、2020年代は、中旬に気温水準が低下した後、下旬にあまり低下せず、「暖かいまま」の状態で11月になる傾向が見られるようになっています。

2023年は中旬にかなり最高気温25℃以上の日があり、下旬も20℃台で推移しました。

「いつまでも暖かい10月」だったおかげと言うべきか、9月初旬に暑すぎて虫害がひどく、「まき直し」となった秋葉物・根菜類が10月に順調に生育しました。

どうにか、まき直し葉物・根菜類が年内収穫の可能性が出てきた模様です。

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