提案は断ってもいいが、まずは話を聞こう

「なにか」をしたい、今はうまく行っていないが、いずれ、実現したい…

撤退戦・再建戦だけでなく、新規立ち上げの前もこういう状況と言うのはあります。

すると「したい」、「やりたい」と言うのなら、こういう話がありますよと提案なり情報なりが出てくる事があります。

その提案や情報を聞いた時、自分がやりたい事とずれている部分があるように感じたらどうしますか?

ずれていると思っても、話を聞く事は大事なのです。

例えば、「あなたは〇〇がしたいと言っていたでしょう?、それについて、Aさんと言う人がいるんだけど、話を聞いてみない」と言われたら、そのAさんとは出来る限り会うようにしましょう。

もちろん、今だったらオンラインでもかまいません。とにかく、自分がやりたいと言う事について、誰かが人を紹介してくれたのですから、その人に会ってみた方が良いのです。

農業を目指すと言っていた人で、農業法人に行っても田舎暮らし関係のNPOに行ってもうまくいかない人がいました。

ある時、僕はその人にここなら働きながら農業の実習も出来ると思うと言って、とある会社を紹介しました。

その会社は、僕の知り合いが勤めている会社でした。その知り合いが自分の部署で雇う人を面接して決めているらしいので、頼んだら、面接してくれると言ってくれたわけです。

ところが、その農業志望の人は、面接に行こうとはしませんでした。

結局、周りでその人になにかを提案しようとする人はいなくなっていったようです。

こういう風に最初から提案を断ってしまう事のなにがいけないかと言うと、提案者の側が「この人になにかを提案しても動こうとしない」と感じてしまうからです。

「提案しても動かない人ならもう提案するのはよそう」と言う事になって、結局、その人に情報や提案を持ってくる人がいなくなってしまうわけです。

最初から断らずに、「ありがとございます。話をお伺いしてみますね」と言っていったん提案内容を詳しく聞いてみたり、紹介してくれた人に会ってみたりすれば、提案した人は「提案したら動いてくれた」と感じる事が出来ます。

詳しく話を聞いたり、相手に会ったりした上で、この点が合わないからと報告すれば、話を持ってきてくれた人も納得するでしょう。

(事によると、こうやって最初から断る人と言うのは、相手に会って詳しく話を聞いた上で断ったら失礼にあたるのではと思っているのかもしれません。

しかし、そんな事はありません。話を詳しく聞かないで断る方がよほど失礼なのです。)

また、自分が実現したい事と現実のすり合わせができないのも「最初から断る」事のまずい点です。

世の中、何から何まで自分が思っていた通りにただちに実現出来るなんて事はまずありえません。

ある部分は実現出来ても、ある部分は実現できない、そういう中でどうやって、より自分の考えに近い状態を実現していくか、それが現実とのすり合わせです。

夢と現実のすり合わせ過程では、これは出来るけど、これは出来ない、ただ、これをやることでこういう可能性が拓けるかもしれないと言うような事を、事細かに、そして真剣に突き詰める事になります。

誰かに会って話を聞いて、その提案を受けるか受けないか考えてみると言うのは、このすり合わせ過程の訓練として役立つのです。

最初から断ってしまうのは、現実とのすり合わせの機会を逃してしまい、夢の実現に近づく事ができません。

更に、「仲間づくり」が出来ないと言うのも「最初から断る」事の悪い点です。

提案した人、話を持ってきた人からは、話を聞いた上で、受けるか断るか悩んでいるのは、夢と現実を一生懸命すり合わせているように見えます。それだけ夢の実現について真剣に努力している姿勢があると評価できるので、たとえ、断ったとしても、また、別な提案をしてあげようと思う事になります。

例えば、受けるか断るかの悩みを提案主に相談してみれば、それは提案主を「仲間」にしていく役に立ちます。

そもそも、なにかを提案してくれると言う事は、その夢の実現について親身になろうとする意志があるからです。そう言う気持ちが全然なければ、赤の他人になにかを提案したり、話を持ってきたりはしません。

ついでに言うと、その提案者が紹介してくれた先も、そう言う事なら協力してもよいと言ってくれているわけですから、「仲間」になってくれる可能性があるわけです。

結果として、どうしても条件が合わないから断る事になったとしても、悩みを相談した上でなら、提案者や紹介先の人たちは今後も付き合ってくれると思います。

付き合ってくれる人、それが「仲間」なわけです。

なにかを提案されたり話を持ってきてもらったら、始めから断らずに、話を聞いたり、相手に会ったりするようにしましょう。

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