最悪の時のここまで後退すると言う「最低防衛線」を決める

食&農の分野でも、今までの事業・企画・活動が続けられなくなったと言う人はいると思います。

そうした方が「やり直し」をするための参考として「撤退戦、再建戦の戦い方」特集を始める事にしました。

特集第1回は、「最悪の時、ここまで後退すると言う『最低防衛戦』を決める」です。

今までやってきた事ができなくなったと言う理由は様々でしょう。

事情が変わった、他にやらねばならない事が出来てしまい時間が取れなくなった、お金が続かなくなった・・・などなど

では、もう辞めた、ギブアップ、何もしない・・・と決めるのでしょうか。

いや、もう一度、やり直してみよう・・・

そう考えるなら、まず、最悪の時はここまで撤退すると言う最低防衛線を決めましょう。

たいていの場合、簡単に最低防衛線は決める事ができます。

最低防衛線を「生きている事」に置けばいいからです。

僕は30代ぐらいの時、中近東の環境調査に関わっていました。現地で水質調査のための車を運転してくれたツーリストオフィスの社員は、元々難民出身でした。逃げ延びた先でタクシードライバーをしていたら、そこでもまた戦争が起きました。

別の場所に逃げていき、同じように難民出身のボスがやっている旅行会社に拾われて、そこで働く事になったのです。

町中に戦傷で手や足がなくした人がいたり、ミサイルが飛んできて穴が空いた建物を見せられたり、戦争の爪あとは、あちこちにありました。

しかし、生きていれば、再起を図る事ができます。ですから、最低防衛線は「生きている事」に置きましょう。

なお、アレもコレも残そう、持っていこうと言うのは撤退戦では禁物です。

アレもコレもと思うのは、災害の時に荷物を取りに戻って生命を失うのと同じ行為です。

いろんなものがなくなってもしょうがない、生き延びる事だけを考えよう、

それが、撤退戦の心得第1条です。

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