「生き残る」事だけを目標にする撤退戦でも残す事ができるのが「旗」です。
つまり、「自分はこれをやるんだ」と言う意思表示です。
今、事業とか企画とか活動とか、そういう「目に見える形」の物は続けられない状態にあるとします。
続けられないからこそ、「撤退戦」をせざる得ないわけです。そして撤退戦の時には、最低限、自分が生き続ける事をすべてに優先すべきです。
最低防衛線は「自分の生命」です。
自分が生き残る事以上になにかを残そうとして、生き残る事ができなくなってしまったら元も子もありません。
しかし、「目に見える形」が残せなくても、「自分はやるんだ」と言う意志を持つ事はできます。意志を持つ事にお金はかかりません。
そして、意思表示する事もタダで出来ます。
だから、どんな事があっても自分が掲げた旗は降ろすべきでないのです。そして、とりあえず、逃げ延びる事ができたなら、生き残る事ができたなら、直ちにその旗を振りましょう。
旗を振る、すなわち、「自分は生きているぞ、これをやるんだぞ」と言う事、これもタダで出来ます。
旗を振ることは、再建戦の第一歩なのです。