コマツナ以外のいろいろな葉物野菜は、
収穫までにどのくらいの積算温度が必要なのでしょうか?
2017年、瀰瓊際(みぬま)菜園クラブでの栽培結果を
気象庁データベースのデータと比較してみました。
野菜の種類 | 種まき~収穫 | 日数 | 平均気温合計 | 最高気温合計 | 最低気温合計 | 栽培法 |
コマツナ | 8/20-9/10 | 25 | 551 | 648 | 467 | 黒マルチ |
コマツナ | 9/10-10/5 | 25 | 580 | 695 | 475 | 黒マルチ |
チンゲンサイ | 9/14-10/24 | 40 | 801 | 959 | 662 | 黒マルチ |
ミズナ | 9/14-10/5 | 19 | 479 | 576 | 392 | 黒マルチ |
コマツナは、種まき後、平均気温合計550-580℃で収穫に至っているのに
対し、チンゲンサイは800℃程度と多く、逆にミズナは約480℃と、コマツナより
100℃近く少なくなっています。
ミズナは若どり(まだ十分に生育しないで、葉が小さいうちに取ること)しても
みずみずしく、サラダなどで食べることが可能です。
逆に育ち過ぎたミズナは茎が太くなり、食べてみて「硬い」と言う印象を
受けるようになります。
一方、チンゲンサイは中国では「小白菜」と呼ばれることがあるように、
少し玉をまいた感じで収穫されます。
多少、育ち過ぎても、「玉」が少し大きくなる程度で、
食感が悪くなると言うことは少ないようです。
つまり、収穫までの生育期間同様、収穫適期も、
ミズナ < コマツナ < チンゲンサイ
の順だと言うことが言えそうです。
そう考えてみると、
ミズナはできるだけ、少量づつ、こまめにまいて、こまめに収穫した方がよく
逆にチンゲンサイは少し多めに種まきしても大丈夫だと言えるのではないでしょうか。
春作の場合にはどうなるのでしょうか。
そうした点も考えていきたいと思います。