半農生活に使うのは4WD車でなければならないか。

半農生活に使うのは、軽トラックでなくても、4WD(四輪駆動車)の方が
よいのではないか、

そう思っている人もいると思います。

「軽トラ」は絶対必要か

農家の人がよく使っている「軽トラ(軽自動車規格のトラック)」が必要かどうかが
半農生活のあり方によりけりだと述べました。

4WDにした方がいいかどうかと言うのも同様で、やはり、半農生活のあり方によります。

4WDの利点は、ぬかるみに強いと言う点です。
通常の車は二輪駆動で、普通、前輪をエンジンで動かし、
後輪は、単に前輪駆動によって動いている車体に引っ張られて「回っているだけ」です。

見沼菜園クラブCファームは芝川沿いにあり、
畑から芝川土手上の通路に登る時は、
当然ながら、土手の上に最初に前輪が乗ります。

二輪駆動車の場合、
前輪の力だけで車体全体を引っ張り上げなければなりません。

この時、雨上がりなどで土の道がぬかるんでいると、前輪だけでは
「踏ん張り」が効かず、車輪が土にめり込んでしまいます。

四輪駆動車の方がいいなと思うのはこういう時です。

しかし、では4WDなら絶対にぬかるみにはまらないかと言うと
そうでもないのです。

僕の野菜づくりの師匠は軽トラック(4WD車)ごと畑に乗り入れて、
収穫した野菜を積み込んでいました。

それを見ていたので、僕も軽トラではないものの
4WDのワンボックスカーを買い、真似をしようとしました。

ところが雨上がりに畑の中でダイコンを満載にしたところで、
重みで土にめり込み、立ち往生してしまいました。

この時はJAFを呼んでみたのですが、
ぬかるみの中に作業車を乗入れて、僕の車を引っ張ると、
一緒にぬかるみにはまってしまう、

土が乾いてからでないと、引き出し作業ができないと
言われました。

この時、収穫したダイコンはあるイベントで販売予定だったのですが、
もちろん、イベントには参加できず、ダイコンは無駄になってしまいました。

この出来事を通じて、
僕は4WD車は、畑の周辺でぬかるみにはまりにくいと言う利点はあるものの、
絶対にはまらないと言うわけではないと学びました。

そして、畑周りのことだけを考えるなら、
例えば、古いカーペットなり、使い古しのシートなりを敷いておけば
二輪駆動車でもぬかるみにははまりません。

大雪が降れば別ですが、.前にも書いたように地元野菜宅配サービス・野菜のマイクロマーケットを始めて以来、
8年間、雪で走行不能になり、野菜のお届けができなかったと言うのはただ1回しかありません。

この時は、四輪駆動車だろうとなんだろうと、レンタカー屋さんからも車は貸せないと言われるぐらいの
状態でした。

また、四輪駆動車は二輪駆動車よりも燃費は悪いと言われています。
燃費は車種や走行状態で変わるので単純比較は難しいですが、
同一車種での比較結果をみると、
概ね5~10%前後の差があるようです。

菜園クラブの場合、地元野菜宅配サービス・野菜のマイクロマーケットでは、
都内と埼玉を往復して、野菜を集荷してまわり、
それから各ご家庭やお店にお届けしています。
だいたい、一回の走行距離は50キロ以上です。

農作業や菜園教室に出かける時も合わせて、年間走行距離は1万キロ前後になっています。

車種にもよりますが、二輪駆動と四輪駆動の年間燃費差は1-2万円前後になるでしょう。

二輪駆動車と四輪駆動車のどちらを選ぶべきかは、
半農生活をする地域の気象条件や畑周りの状況、
菜園起業の運営状況等を総合的に考えて決めるべきことでしょう。

どちらが絶対と言う事はないのです。

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