21.5℃を示す温度計。
これは外気温12.1℃の時、ヌカで作った温床内の温度。
川口市内の「酵素風呂」、
ヌカを発酵させたお風呂に入って美容と健康に役立てるって場所ですが、
そのお店から廃棄されるヌカを、見沼菜園クラブで土づくりに活用しています。
このヌカをトンネル内に入れてみたのが2018年秋の事。
10月頃、透明農ポリと不織布の二重保温した中に入れたところ、30℃を超える気温となりました。
白菜がよく育ち、と言うか育ち過ぎ、葉が長く伸びすぎました。
そして、葉が全部開いてしまい、結球しませんでした。
この時、感じた事は、ヌカを使った「簡易温室」が必要な季節は、もっと真冬なのではと言う事です。
10月はまだ比較的気温が高く、通常のトンネルでもかなり内部の温度は高くなります。
このため、ヌカを使って、気温をあげてやる必要は、あまりないし、
むしろ、この時季に使うと、気温が上がりすぎて、「ちょうどいい」生育が得られにくいのではないかと思いました。
では、真冬に使うとどうなるのか?
実は、この時、土嚢袋内に10キロ~20キロぐらいづつ、ヌカを小分けし、それらの袋をトンネル内に分散して置きました。
その後の実験で、このやり方だと、真冬にはあまり発酵が進まないと言う状況が観察されました。
外気温が低い時に、ヌカの量が少ないと、発酵が進みにくく、温度があがらないのではと思いました。
そこで、今回は、ヌカの量を100キロぐらいにしてみました。
地面にシートを敷き、その上にヌカを積み、その上にまたシートを被せ、全体を農ポリ&不織布で二重保温した時の
気温測定結果が上の写真です。
どうやら、外気温が10℃以上ぐらいあれば、内部は20℃ぐらいかそれ以上になるらしい、
では、もっと外気温が冷えている時はどうなのか?
先週末から冷え込み、雪もちらついた中で測定してみると、
外気温5.6℃の時、9.6℃
外気温3.5℃の時、4.9℃でした。
ヌカがそれなりの量まとまっていれば、
多少、冷え込んでも、発酵が進みやすく、
トンネル内は、若干、暖かい状態が維持されるようです。
早速、この温床トンネル内でコマツナやサニーレタスの種まきをしてみました。
生育状況は、またレポートしたいと思います。