1980年代より日最高気温レベルは3℃上昇。しかし、寒波も要注意「2023年2月」

2023年2月の最高気温積算値は、330℃でした。1980年以来の44年間で暖かい方から数えて第4位です。

この数値をみると、例年に比べてとても暖かい2月だったという感じがします。

しかし、最低気温積算値は-21℃、寒い方から数えて第16位でした。そうすると、例年に比べて比較的寒かったのでしょうか?

 

上のグラフは、1980年代からのさいたま市2月の最高気温と最低気温の積算値5年移動平均の変化を示したものです。

最高気温積算値5年移動平均は、1980年代には250℃を下回っていました。1990年に262℃と250℃を超えた後、21世紀初までは1993年に283℃となったのを除き、260-270℃台で推移していました。

2004年に284℃になった後は、2018年までの15年で280℃台を割り込んだのは6回だけでした。2019年に297℃と290℃台となり、2020年には313℃と300℃以上になりました。

その後、2020年代は、ずっと310-320℃台が続いています。

現在のさいたま市2月の状況は、1980年代に比べて1日あたり3℃最高気温が高い状態で、「相当に温暖化した2月」となっています。

2月のさいたま市の日最低気温-2℃以下~-7℃が出現した年の割合

そして、2010年台半ば以降は300℃以上の水準となっています。

では、冷え込みの方はどうかと言うと、1980年代、1990年代には、2月に最低気温-7℃以下となる日がある年が20%、つまり、5年に一度ぐらいは-7℃以下の冷え込みが起きる時があたわけです。しかし、2000年以降は、そういう日はまったくありません。

2月に-6℃以下になる日があった年は1980年代には2年に一度の割合でしたが、1990年代、2000年代、2010年代は5年に一度か10年に一度ぐらい、2020年代になってからは出現していません。

つまり、-6℃を下回る極端な冷え込みは、2020年代のさいたま市では起きなくなってきているわけです。

しかし、寒波を警戒しなくてよいかと言うとそういう事はありません。

2月の最低気温-4℃以下の日の出現日数を年ごとにみると、1980年代は10回あった年もあります。3回以上発生した年が8年あります。

1990年代には10回発生した年はありませんでしたが、4-8回発生した年が3回ありました。

2000年以降は、2回以下(年によっては全く発生しない)の年も多くなっています。しかし、2006年には4回、2013年には5回、2018年には5回発生しています。

2020年代になってから、-4℃以下の日がなかったのは2021年だけです。

2023年2月、さいたま市の日最低気温は2/1に-5℃を記録した他、バレンタインデー後、雨水(2/19)直前の18日まで0℃を下回りました。2/17には-2.9℃を記録しています。

1/25、最低気温-7.1℃となった1月の寒波で、見沼菜園クラブのブロッコリーはかなり被害を受けました。かろうじて生き残っていたものも、2月の寒波で完全に枯れました。

このように全体としてはかなり温暖化しているさいたま市の2月ですが、寒波に対する警戒をしなくてよいわけではなさそうです。

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