台風19号後の10月後半、日照不足が続き、
見沼菜園クラブでは冠水した畑だけでなく、
しなかった畑でも野菜の生育が遅い状態が続きました。
11月に入り、比較的温暖な日が続き、秋野菜の生育遅れが回復してきました。
では、12月はどうだったかと言うと、
一度だけ、霜で被害を受けた事はありましたが、
その後は、あまりそういう事もなかったようです。
生育は非常に早いとも言えませんでしたが
非常に遅いとも言えず、
この時季にしては、それなりに生長した野菜が多かったようです。
10月来の状況の中、地元野菜宅配サービス・野菜のマイクロマーケットに
出荷する野菜は品薄が続きましたが、
なんとか葉物や根菜の供給を続ける事ができました。
さいたま地方の最高気温積算値を過去35年間と比較してみると、低い順に並べた場合、第23位となり、例年に比べやや暖かい程度でした。
非常に暖かい12月だったとは言えないようです。
また、12月にしては、雨も多かったようです。
1mm以上の降雨量を記録した日は、例年より約2%、2mm以上の日は約5%多い割合でした。
雨の日が多かった事を反映して、日照時間がゼロになる日も多く、12月の総日照時間は、過去32年間の最低を記録しました。
日照時間が少ない事は、野菜の生長にとってマイナスと思われます。
他方、プラスとは言えないまでも、マイナスにならない要因もあったようです。
2018年と2019年の最低気温の日変化を比較すると、2018年には最低気温が0℃を下回る日がかなり多かったのに対して、2019年は少ない事がわかります。
実際、2019年は、過去35年間で12月の最低気温積算値が二番目に高い年でした。
2019年12月は、冷え込む日が少ない時季だったのです。
雨の日もあったけれども、全体としてはそこそこに暖かい状態が維持され、
冷え込む日が少なかったため、
野菜の生育もそこそこに進んだ
それが2019年12月、さいたま地方の様子だったようです。