瀰瓊際(みぬま)菜園クラブにおけるコマツナの生育期間と
積算気温
生育期間 | 積算温度 | 5℃以上 有効積算温度 |
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2/7-4/5 | 848 | 558 | 2月まき安藤早生 |
2/7-4/10 | 947 | 632 | 2月まきイナムラ、キヨスミ |
3/17-4/19 | 646 | 476 | 3月まきイナムラ、キヨスミ |
8/20-9/10 | 648 | 538 | 8月まき |
瀰瓊際(みぬま)菜園クラブで、昨年の8月まきしたコマツナと
今年の2月、3月まきしたコマツナの種まきから収穫までの
積算気温を比較してみました。
8月まきのコマツナの品種を控えておかなったのですが、
通常タイプのもので、
今年の2-3月まきの品種のうち、
安藤早生のような「サラダコマツナ」的な品種よりも、
イナムラやキヨスミのような肉厚系のものに近いと思われます。
さて、昨8月まきのコマツナは、種まきから収穫まで最高気温の積算648℃でしたが、
今年2月まきのコマツナは、サラダコマツナ的早生タイプで848℃、
通常タイプのもので947℃でした。
3月まきのコマツナがそろそろ収穫期を迎えそうで、
おそらく4/24-5/1頃に収穫できると思われます。
現時点までの積算温度は646℃です。
トウモロコシなどでは、有効積算温度と言って、
最高気温から約10-15℃を引いた数字を積算して、
収穫まで1000℃必要、1500℃必要と言うような
計算をしている事があるようです。
今回、コマツナについても、最高気温から5℃を
差し引いた数字を積算してみました。
すると、昨8月まきのコマツナは、538℃、
今年2月まきの早生タイプ558℃、通常タイプ632℃
3月まきは現時点まで476℃
と、単純に最高気温を積算した場合よりも、
数値が接近していることがわかります。
つまり、いろいろな季節におけるコマツナならコマツナの
収穫予測をする場合、
有効積算気温を用いる事が
実用上、便利である可能性が示唆されていると思われます。
有効積算気温の「足切りライン」が5℃で良いのか、
品種によって違うのか、
今回は、2、3、8月まきを比較していますが、
他の季節ではどうなのか
など検討課題はいろいろあり、
今後も検討を進めていきたいと思います。