半農予備校・菜園起業大学は、半農半Xの農家になりたい人のための研修の場です。
最初の段階では、自動車教習方式の野菜栽培基礎講習を受講していただいています。
自動車教習では、縦列駐車とか、坂道発進みたいな課題ごとの単元を学び、各技術を学んでいきます。
それと同じで、苗植えとか、畝立てとか、そういう個々の作業ごとに単元を設定しているのが、野菜栽培基礎講習です。
自動車教習と同じで自分の都合に合わせてご来場出来ます。
この段階では、野菜を育てるために毎回通う必要ありません。また、随時、受講可能です。
さて、昨年の春、この野菜栽培基礎講習を受講し始めた方の中で、「志向」が分かれてきました。
ほとんど毎週のように基礎講習の日程を入れて、通い詰め、その後、夏から「野菜栽培年間実習」に移行した方もいらっしゃいます。
半農半Xの農家になる気、満々です。
他方、当初は半農半Xの農家になりたいと思っていたのが、基礎講習に通ってみて、「軌道修正」した人もいらっしゃいます。
そして、見沼菜園クラブの体験農園中級コースに移行する事になりました。
体験農園の初級コースは土とふれあう事を目的としています。中級コースは、ある程度の広さの場所について、自分で計画を立てたりしながら野菜自給を目指すコースです。
半農半Xの農家になるのとどこが違うかと言うと、「自分で自分の農園を持つ」かどうかです。
自分の農園を持つと言うことは、責任を持ってその農園を管理しなければならないと言う事も意味します。
基礎講習に通ってみて、勤めや家庭の事情との兼ね合いで、そんなに頻繁に通えるわけではない、
でも、子どもと一緒に農作業はしてみたい、また、単なる「農作業体験」以上のレベルでやってみたい・・・
今回、中級コースに移行することになった方は、そういう「自分の志向」を理解して、方針を決めたようです。
最初は、ジャガイモを植えたいとの事。既に昨年、行政がやっている農業体験の教室でジャガイモをお子さんと一緒に植えたようです。ただ、その時は、既に出来ている畝に種イモを植え、その後、収穫の時に行くだけだったとのこと。
見沼菜園クラブでは、中級コースへの移行にあたって、種イモを切って準備するところから体験して頂くことになりました。
種イモは適当な大きさに切り、切り口を乾かしてから畝に植えていきます。
種イモの切り方や切る際の注意点、畝の作り方、畝と畝の間隔などを解説しました。
そして、イモを自分で切って、植える畝を作るところまでを今回実施しました。
切ったイモはお持ち帰り頂いて、次回、持ってきて頂き、植えていただくことにしました。