東京23区内のニンジン、キャベツ小売価格は、2020年3-4頃から高騰しはじめ、9-10月頃から下落に転じました。
この現象を仮に4-9高騰、または3-10高騰と名付けるとした場合、4-9(3-10)高騰は、他の野菜でも見られるのかどうか、検討してみる事にしました。
2020年の東京23区内の白ネギ小売価格の推移を見ていくと、確かに3月頃から上昇に転じ、9月頃から下落に転じています。
これだけを見れば、白ネギの場合でも4-9(3-10)高騰があったと言えそうですが、2019年と比較してみると、判然としないのです。
つまり、東京23区内の白ネギ小売価格相場は、2019年にも4月以降上昇し、8月以降下落に転じています。
2019年も2020年も白ネギは春から価格が上昇しはじめ、8-9月以降下がっているとすると、2020年の白ネギ相場は、ほぼ2019年と同様のパターンで、4-9(3-10)高騰と言えるようなものではないと言う事になります。
2020年の白ネギ相場が2019年に比べて、4-9(3-10)高騰パターンに近い点は、下落が9月になってから起き、8月は高値のままだったと言う事、7月の相場は2020年の方が2019年より高かったと言うところです。
ただ、6月については、2020年の方が2019年より相場は低くなっています。
以上の情報からは、白ネギについて、2020・4-9高騰があったのか、それとも例年の季節変動の幅の中で収まったのか、はっきりとは言えません。
広範な野菜について、「2020・4-9高騰」現象が存在したのかどうかについては、もう少し様々な情報を分析していかないといけないようです。