農業を就労の場にできないか?、そんな問題意識を持ちつつ、菜園教室に来られた方がいます。
実は先日ラジオで障がい者を雇った農業の会社の社長さんの話を聞いていました。
当初、やってきた障がい者に「トレーをきれいに洗って」と指示をしたのだそうです。
数時間たって見に行ったら、1枚のトレーを洗い続けていたので、これでは役に立たないと支援学校の先生に言ったら、
先生はそれは指示の仕方が悪いと仰られたそうです。
それでスポンジで5回こすれと指示したら、どんどんトレーを洗ってくれたそうです。
この話を思い出しながら、畑で農作業をする場合、どんな指示を出したらよいかを当日話し合ってみました。
例えば、写真は溝掘りの作業です。
溝を紐に沿って掘ると言うのは理解してもらえるかもしれない、
しかし、溝の深さとかはどうやって伝えればよいだろう?
そんな事を議論しました。
人にもよるけれども、まず、やって見せて「例示」をすればわかる人もいるかもしれないとの事、
また、肥料をまく時とか、種をまく時とか、ポットに土を入れる時とか、
個々の作業をしながら、この作業はどう伝えればいいでしょうねぇと一つ一つ聞いてみました。
先述のラジオの社長さんは、障がい者の人に分かりやすいやり方は、みんなが働きやすい職場を作る事につながると言っていました。
障がい者の人が出来る方法、分かる教え方が出来れば、そうでない人にも分かりやすいマニュアルになるはずです。
野菜栽培をどうマニュアル化していくかは、菜園クラブにとっても課題の一つです。
今後、一緒に研究していこうとお話して、菜園教室を終えました。来年以降、いろいろな研究をしていきたいと思います。