この冬最大の寒波と言われていた大寒過ぎからの冷え込む日の連続。
ようやく収まって来て、立春まで後10日を切った暖かい日、年間野菜栽培実習の受講生の方もご来場になりました。
育ててきた小松菜の葉の色が、ウグイス色になっているのを、「ね、ウグイス色になってきたでしょう」と伝えます。
「?、ウグイス色?」
ウグイス色と言うのがどんな色か、最初は伝わらなかったようです。
もうちょっと生育が遅い別の場所の小松菜を見せて、「こちらは濃い緑をしているでしょう。」と言いました。
濃い緑の葉の小松菜とウグイス色の葉の小松菜、両方の畝を行き来しながら比べて、
「あ、これがウグイス色ですか」
「そう、淡い色になってきたでしょう。」
そして理論的な解説をしました。
「小松菜のような葉物は、ある程度育つと、今度は、花芽をつけようとします。
花芽の方に養分を転流するため、葉から養分が抜けていき、葉の色が淡くなっていきます。
春先にこの状態になったのを『ウグイス菜』と呼んでいます。
葉の色がウグイス色になるのと、ウグイスが鳴き出す時季になったのを掛けています」
小松菜の葉がウグイス色になるのは、自分で畑で野菜を育ててみたからこそ、観察できる事柄です。
菜園起業大学の野菜栽培実習では、こうした生長に伴う変化に気づいてもらえるように、折にふれて解説をしています。