相続農地を活かした「副業」はあり得るか?【菜園起業入門セミナー】

サツマイモの植付け準備ができた畑。

菜園起業入門セミナーを受講される方は、全く農業経験がないが、なにかやってみたいと思っている方や、農業実習などをしてみて、農業の世界へ「一歩」踏み出したが、その先を考えた方の他、親御さんから農地を受け継いだがどうしようかと言う方もいらっしゃいます。

この「相続農地活用相談型」の受講者の方は、けっこう多く、「農業経験皆無型」や「一歩踏み出したその先型」等「農外参入希望型」の方とどちらが多いかと言うぐらいいらっしゃいます。

今回の受講生の方は、まだ親御さんはご存命なものの、高齢化してあまり農業がやれなくなってきているので、自分で始めた、なにか良い方法はないかと言う動機で受講されました。

しかし、受け継ぐ農地は割と狭く、山間部と言うわけではないものの、広い平野が開けているほどの場所ではなく、大規模経営はしずらい立地にあるとの事でした。

このため、農業専業で食べていくのは難しく、今の会社勤めを維持しながら、副業で少しお金が稼げる方法はないかと思っていらっしゃるとのこと。

更にお伺いすると、農地は、田んぼと畑の両方がある、田んぼは自家用で消費するには余る程度のおコメが取れる、都会の市街地まで1時間ほどで行ける、ただ、会社勤めのかたわら、毎週、宅配を継続すると言うのはちょっと難しいかもしれないとの事でした。

そこで提案したのが、イモ類を含めた3-4品目で「輪作」をする方式でした。

見沼菜園クラブでもジャガイモや里イモ等は、店頭販売で好評です。

カフェやサロン、唐揚げ屋さんの店頭などで置いて頂いています。

葉物と違い、イモ類はある程度日持ちがするため、売れ残った場合の回収や廃棄等の段取りを決めなくても取り組めるのが、輪を広げている要因のようです。

また、おコメは飲食店さんで安価な米を求めている場合もあります。

こうした事から、イモの店頭販売や飲食店向けおコメとお野菜の抱き合わせ販売などは可能性があるとお伝えしました。

年に数回、週末を潰して、数店舗から10店舗程度にイモやおコメを届けるだけなら、会社勤めをしながらでもできると思われます。

自家消費だけでは余ってしまうような量の「小規模農地」の生産量の販売対象としては、この程度の規模は適しているでしょう。

イモだけだと連作障害が起きやすいので、他の野菜と輪作体系を作る、イモやおコメを買ってくれたり、店頭販売に協力したりしてくれたお店にその野菜を卸すと言った形で、輪作で育てたものを販売することもできると思われます。

菜園起業入門セミナーでは、専業農家でやるには小規模すぎる、しかし、親から受け継いだ農地は守りたい、と言った方にも実情に応じたアドバイスを差し上げています。

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