雨の日が少なく、高温傾向だった2019年6月のさいたま地方。
21世紀以降の高温傾向が維持され、降れば土砂降りだった2019年6月
「お湿りの日」が少なく、土が乾きやすい状態にありました。
7月のデータを過去と比較すると、かなり異なった傾向が見てとれます。
2004年以来、さいたま地方7月の平均気温積算値は、毎年750℃以上を記録してきました。
2019年は、2003年以来、16年ぶりに750℃を下回りました。
1985年以降、最高気温積算値が850℃を下回った年は、7回しかありません。
2019年は838℃と850℃を下回りました。
このように低温傾向となった理由は、日照不足です。
2019年7月、さいたま地方の総降雨量は、168mmです。
1985年~2019年の過去35年間、総降雨量の最大値は279mm、最低値は16mmです。
今年の総降雨量は中程よりやや多いぐらいでした。
2019年7月は、例年に比べ、格別に総降雨量が多かったとは言えないかもしれません。
しかし、過去35年間、さいたま地方では、7月に1ミリ以上の雨が降った日は、
全体の37.3%であったのに対し、
2019年は48.5%でした。
つまり、例年は3日に1回ぐらい雨が降るような状態だったのに対し、
今年は2日に1回ぐらいのペースで雨が降っていたと言えます。
日照時間も少なく、さいたま地方7月の総日照時間は、過去35年間で少ない方から数えて、7番目でした。
過去のデータをみると、総日照時間と気温積算値の間には、相関があるようです。
雨の日が多く、日照が少なく、低温傾向となった2019年7月。
5月の遅霜でダメージを受けた夏野菜が、ようやく再生長を始めようとする頃、
光合成を十分にすることが出来なくなってしまいました。
これは、ナスやピーマンなどの生育に、かなりのダメージでした。