例年より日照時間が長く、降れば本降りの日が多かった ・・・2021年6月

ジューンブライト(6月の花嫁)と言う言葉がありますが、日本では6月は梅雨の時季ですね。

実は英語のミッドサマーは、夏至を指していて、シェークスピアの真夏の夜の夢は、夏至の夜の出来事を描いた作品です。

梅雨がない国では太陽が一年で最も高く、日射しが強い季節なのでしょうか。

とにかく、今回はその梅雨の話題です。

2021年6月さいたま地方の日降水量別頻度を見ると、平年(ここでは1980-2021の集計値)や2019年、2020年と違いがあることが分かります。

2021年は平年に比べると、日降水量1mm以下の日や1mm程度の日の頻度が多くなっています。

一方、2-3mmの日は皆無でした。そして、4-10mmの日が多くなっています。

2020年は1mm以下の日と1mm程度の日の合計が平年より多く、2019年や2021年と比べても多かった事が分かります。

2019年は1mm以下の日が平年より(そして、2020年や2019年より)少ない年でした。

こうしてみると、6月の雨の降り方は、年によって違いがあると言えると思います。

では、実際に日降水量1mmとか2-3mm、4-10mmと言うのは、地上にいる者の体感としてどのように受け取られる降り方なのでしょうか?

雨量1mmと言うのは、雨水が地面に浸みこまなかった場合、地上から1mmの高さに貯まるかを示しています。

1mmの雨量と言うのは、1平米あたり1リットルに相当します。

通常1滴と言うのは、0.03ミリリットルとか0.05ミリリットルとかぐらいです。(化学実験の「滴定」では0.05ミリリットルぐらいと考えて行われているようです。)

雨粒の場合、粒径1-2mm程度かそれ以下とも言われていますので、1滴あたりの体積はこれより1-2桁小さくなるようです。

人体を真上から見て、頭部や胸から背中までの厚みを20-30cmとし、肩幅を1メートル程度と考えると、断面積は1/4~1/3平方メートル程度になるでしょう。

計算してみると、時間雨量1mmは、この面積に1秒間に20-300滴ぐらい雨粒が当たっている状態になることが分かります。

陸上競技の位置についてヨーイドンの時、雷管の爆発音から動作開始までトレーニングを受けていない人では0.02秒ぐらいかかるそうです。ちなみにヨーイドンの時は、最初に位置についてと言われて、聞き取ろうとするので動作時間が早まりますが、雨の降り始めの時は、そういう心の用意がないので、雨粒が当たってから「当たった感」がするまでヨーイドンの時より長く時間がかかるかもしれません。

こうやって考えてみると、時間雨量1mmの通常の1滴より10分の1か100分の1程度の体積のしずくが体にあたり、「当たった感」がしたかしないうちに、またその程度のしずくが当たると言う状態と言えます。

まず、この程度の体積のしずくが体に当たった瞬間に「当たった感」がするのか、それとも、しずくが当たった場所の体なり服なりが濡れるので、雨粒に当たったと感じるのかも個人差があるでしょう。

おそらく、時間雨量1mmの状態では、「雨が降っている感」はあまりないのではと思われます。

ですから、日降水量1mmと気象統計に書かれる時、1日のうち、ある時間帯に雨の降っている感があまりない程度に雨のしずくが落ちていた程度に私達は感じていると思います。

その日が雨だったと言う感じはあまりしないのが雨量1mmの状態でしょう。

雨量2-3mmになってくると、そう言えば雨がちょっと降ったよねぐらいに感じられ、4-10mmになると、「本降り感」が出てくる、ただし、日降水量4-10mmと言う場合、1日中雨が降っていたと言うより、「本降り感」のある雨が1日のうちある時間帯に降っていたと言うのが、地上での感じ方になってくるのではと思います。

実際、2021年6月17日、日降水量4mmの時、日照時間は3.8時間、6月20日、日降水量6mmの時、2.5時間でした。

いくら夏至前後で日が長いと言っても、6月の日照時間は降水が1mm以下の日で14時間程度です。

夜間や日中曇りの時も日照時間に含まれないとすると、日降水量4-6mmで日照時間2-3時間の日は、本降り感のする雨が降った時間帯もあったけど、日が差した時間帯もあった日として受け取られる時だと言えるでしょう。

こうやって考えていくと、平年の6月は、2021年よりどんよりとした日やあまり本降り感のないポツポツ、シトシトの雨が多い、

2021年は雨が降った感のない日が多い一方、降る時は本降り感のある雨が降る日が多かったと言えるでしょう。

見沼菜園クラブでは、雨で農作業ができない日がほとんどなかったように感じました。

3月以降、全般に例年より温かい状態だったこともあって、野菜の生育は例年より半月ほど早いと言うのが、見沼菜園クラブや周辺農家さんの感想です。

実は、ズッキーニやオクラ等、3-4月に種まきした野菜について、見沼菜園クラブでは例年より半月から1ヶ月ほど早めにまいたり、春先の保温をいつもより多めにしたりしていました。

それらの効果があったと言うよりは、気温が高めで日照時間が確保されていたため、野菜の生育が早まったと見たほうがよいかもしれないと感じています。

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