雨が降ると気温が下がり、寒暖差が大きかった。立夏、小満と移るうちにどんな雑草が出現するようになるかが観察課題・・・2022年5月

雨の日が多く、晴れると暑くなると言う印象が強かった2022年5月。

実は、2022年5月のさいたま市の最高気温積算値は、1980年以来43年間で暖かい方から数えて18位、最低気温積算値は暖かい方から数えて20位でした。

月間総雨量は、28位でした。

つまり、「積算値」、「総量」でみた場合、必ずしも雨が多くて暑い5月ではないと言うことになります。

ただ、日々の雨量を階層分けして、各階層毎の出現割合をみてみると、例年より降水量2-3mm、4-10mmの日が多かった事が分かります。

降水量11-20mmの日は例年より少なく、51mm-100mmの日は全然ありませんでした。

つまり、極端に「豪雨」の日は例年より少なかったが、それなりにまとまった雨が降る日は例年より多かったと言えます。

2021年は最高気温が15℃付近になる日はなく、少なくとも18℃前後でした。今年は15℃付近にまで低下する日が2回あり、その後、25℃付近、またはそれ以上の日が出現しました。

最高気温が15℃前後の日は降水量4-8mmを記録しています。また、上のグラフから降水量が4mm前後以上の日には最高気温が前後の日に比べて低くなっている事が読み取れます。

気温が高くなる日はかなり高温で5月29日には30℃を超えました。

2022年5月は、雨が多く降る日は気温が下がり、寒暖差が大きい月だったと言えそうです。

ところで見沼菜園クラブでみると、立夏(2022年は5月5日)あたりから「シロザ」と呼ばれる雑草が目立つようになってきたと感じられました。

この後、5月中下旬、小満(2022年は5月22日)頃から「イヌビエ」が生えてきたように思われました。ほぼ同時期に草取り中、青シソが生えていることを観察出来ました。

小満の前ぐらいから「オヒシバ」、「メヒシバ」などのイネ科雑草が地面に認められるようになってきました。

そして、5月26日頃からイネ科雑草の背丈が数センチ~10センチ程度、場合によってはそれ以上になっているのが認められました。

逆に春雑草は、徐々に枯れていくように感じられました。4月中~5月前半は、繁茂した春雑草の中でネギは特に「蒸れて」いるように思われませんでした。

しかし、5月21日に若干草取りをしたところ、草の中からかなり蒸れた状態のネギが現れました。

この「蒸れる」現象は、雑草の種類と言うより雨の後、気温が急上昇して高温多湿な状態になったためと思われます。

5月後半頃から岩槻ネギ等の分けつ性のネギも「ネギ坊主」をつけてかなり葉が硬くなってきます。

ネギの春雑草を取らず、刈払機で雑草をネギごと刈りたおしても後からネギの新梢(新しい葉)が生えてくるので実害はなく、手間もかからないのではないかと思われました。

5月は季節が春から夏に移る転換期と言えます。雑草の種類や野菜の状態が節季の移ろいとともにどう変化していくか、今後の観察課題と感じました。

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