立冬以後、最高気温20℃割れだが15℃以上の水準が維持された・・・「2023年11月」

さいたま市2023年11月の最高気温積算値は564℃でした。

1980年以来、第2位です。
なお、第1位 2022年、第3位 2021年、第4位 2020年で、ベスト4を2020年以降の4年間で占めています。

最低気温積算値は、242℃で暖かい方から数えて第6位でした。
2020年代については、2022年 第7位、で2020年、2021年はベスト10に入っていません。
2020年代は最高気温、最低気温とも暖かい水準だったようですが、最低気温の水準の方が、やや例年に近かったと言えるようです。

雨の日も少なく、降水量1mm以下の日は、平年値(1980-2023全体)で78.3%に対し、2023年は90.0%でした。

最高気温積算値5年移動平均は、
1980年代 450-460℃台
2020年代 540-550℃台
で、1日あたり約3℃高い水準となっています。

最低気温積算値5年移動平均は、
1980年代 160-170℃台
2010-20年代 210-230℃台
1日あたり2℃程度高い水準です。

最高気温、最低気温とも、2020年代は、1980年代より高い水準で「晩秋温暖化」が起きていると言えます。
ただ、最低気温については、1980年代にやや近い水準で、多少冷え込みはあると言えるでしょう。

最高気温積算値と最低気温積算値の差は、
1980年代 280℃-290℃台(年により300℃台もあり)
2020年代 300℃-310℃台
で、1日あたり1℃程度、大きくなっています。

まとめると、最高気温、最低気温とも、2020年代は1980年代より高い水準にあります。ただ、最低気温については、2020年代と1980年代の差は、最高気温ほど開いておらず、その分、寒暖差が大きくなっていると言えます。

各旬最高気温の五年移動平均をみると、

上旬は、 
1980年代 16-17℃台
2020年代 19-20℃台
中旬は、
1980年代 14-15℃台
2020年代 17-18℃台
下旬は、
1980年代 13℃台
2020年代 15℃台

でした。

上旬は、2020年代の方が1980年代より3℃高い水準、中旬、下旬は2℃高い水準となっています。

野菜の光合成は5℃以下ではほぼ進みません。光合成が活発に起きるのは午前中で、日最高気温が記録されるのは午後2時頃です。

日最高気温10℃を切ると、午前中の気温は5℃以下になっている事が多いと考えられるため、あまり野菜は生長しなくなると思われます8。

日最高気温20℃の時は、真夏ほどではないにせよ、野菜はかなり活発に生長、15℃の時もそれなりに生長が進むと思われます。

2020年代、11月下旬になっても日最高気温が15℃以上の水準で維持されていると言うことは、11月下旬になってもかなり野菜の生長が見込めると言う事です。

ところで立冬(11/7頃)を過ぎると、最低気温5℃未満の日が増える一方、20℃、15℃以下の日が減ります。

小雪(11/22頃)を過ぎると、最低気温0℃未満の日が増えます。クリスマス4週前からは「待降節」と呼ばれ、クリスマスを待つ時季になります。クリスマスツリーやリースは正式には待降節になって飾るものと言われています。

今年は待降節は11/26から始まりました。11/30は、立夏以来210日目(冬の二百十日)です。

この待降節、冬の二百十日、前後には極端な冷え込みが起きることがあり(待降節寒波)、葉物等に霜害が出やすくなります。


2022年は、立冬以後も最高気温20℃超の日が多かったのですが、2023年は、20℃超の日はほとんどありませんでした。ただ15℃超の日が下旬まで続きました。

また、下旬になっても20℃超の日が出現しました。

他方、最低気温が0℃を割る日はなく、11月中の待降節寒波は見られませんでした。

9月、いつまでも暑かったため、虫害がひどく、秋の葉物、根菜類は蒔き直しとなったものが多くでました。ただ、11月中、暖かい気候が維持されたため、遅まきの野菜も順調に生長し、11月末から12月にかけて収穫期を迎えつつあります。

気候変動に対応して、野菜の作付時季を見直す必要もあるかもしれません。

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