ヨーロッパに「フルーツ壁」と言うのがあるそうです。
日中、「壁」が太陽の熱を吸収し、夜間でもそこそこの温度が保たれると言うもので、ビニールハウスがなかった時代に考案されたものだそうです。
実は、日本では「溝底播種」と言う方式が考案されています。
溝の底に種をまくと日中「山」になった部分が太陽の熱を吸収し、夜間の温度低下を防ぐと言うものです。フルーツ壁と同じ発想に立っています。
フルーツ壁の話を聞いて、では、「畝ごと」、「山」にしてしまったらどうだろうかと思いました。
この冬、10月まきした大根の生育は畝の南側の方が良かった事を経験しています。南側に傾斜した畝を作れば、畝全体の野菜の生育がよくなるかもしれない、
夏場は逆に「北向き畝」を作れば、乾燥を防ぎ、発芽率がよくなるかもしれない、
そんな事を考えてみました。
まず、野菜の種をまく畝を作る際、なるべく、北側に土を寄せていくようにすると、北側が高く、南側が低い、「南面畝」になりました。
高低差約7センチの畝が出来ました。
この時、肥料を埋めたり、マルチを張ったりするために、「溝」を掘ると、「山」が崩れることがあることに気づきました。
最初に北側に溝を掘り、それから南側に溝を掘るようにすると、山が崩れる場合でも、北側に土が落ちていくので北側ほど高くなりやすいのではないかと思いました。
そして、北側から順に溝を掘るように手順を変更したところ、南北高低差17センチ、最初に作った畝の倍も差がある、南向き斜面の畝が出来ました。
とりあえず、出来た畝にはホウレンソウの種まきをする予定です。
今後、南向きや北向き畝をいろいろ作って、野菜の生育を観察していきたいと思います。