陸稲と書いて「おかぼ」と読みます。
水を張った「水田」に育てる「水稲」に対して、
水を張らない畑で育てるお米の事です。
「おかぼ」は水稲より、味は落ちると言われています。
ただ、田んぼの場合、用水を引き込む必要があること、
田植えは田んぼ単位でやるので、「ちょこっと」育てる事ができません。
「おかぼ」は家庭菜園の一部で「ちょこっと」だけ育てる事が出来ます。
そこで畑で「赤米」を育ててみる事にしました。
赤米のように色がついているお米は、江戸時代には、あぜ道などに植えられ、「年貢」の対象にならなかったそうです。
お米が不作で、飢饉になりそうな時、飢えをしのぐものとされていたとか。
「おかぼ」栽培が家庭菜園に普及して、食糧危機の時の対策が出来たら、
赤いお米でお赤飯を炊いてお祝いをしよう・・・
名付けて「お赤飯プロジェクト」と題して、「おかぼ」栽培始まりました。
「おかぼ」を育てる時の難関はなんと言っても雑草です。
5月後半、梅雨の走りの頃から、畑には「イネ科」雑草が増えてきます。
「直まき」と言って、畑に直接種をまく方法で「おかぼ」を育てると、芽が出てきた時、稲とイネ科雑草の区別がつきにくく、草取りがしづらいと言う事を経験しています。
どっちが雑草か分からないから草取りしないとどうなるか?
イネ科雑草に畑が覆われて、肝腎の稲が育ちません。
そこで、田んぼで田植えをするように、まず、苗床で苗を育てて、植え替える方法を試してみることにしました。
畑でやるので、「田植え」じゃなくて、「畑植え」?
でもやっぱり、お米の苗を植え替えるので「田植え」って言いたいですよね。
と言うわけで、育ってきたおかぼの苗をみんなで「田植え」。
実は5月頃から少しづつ、植え替えを進めていたのですが、
梅雨入り前だと土が乾きやすく、
苗床から抜いた苗を植えると、根付きにくいと言う問題が起きていました。
では、6月まで苗床で放っておくとどうなるか?
苗床で「おかぼ」と雑草の区別がつきにくく・・・
今年は、おかぼの種を苗床にばらまきしましたが、
来年は、すじまきにして、おかぼをまいた場所をわかりやすくすれば、雑草が取りやすいんじゃないか?
それで、ある程度、苗床で大きくした上で梅雨時に植え替えると、根付きやすいんじゃないか?
今までの経験を踏まえて、ちょっと反省会&来年の展望・・・
まぁ、それはそれとして、今年の苗植えをしましょう。
雑草とより分けたイネの苗を土を少し深めに掘って植えることに・・・
何センチぐらい掘るんですか?
うーん、5センチぐらいかな?
しかし、子どもたちは、けっこう深く掘っちゃったりします。
5センチ以上掘ってるみたいですが、大丈夫ですか?
ママが心配して聞いてきます。
まぁ、苗の根が乾きやすい土の表面部分でなく、
湿った土がある深いところに当たっていることが大事なので、
5センチ以上の深さでも大丈夫。
もともと、湿地植物なので、孔が深くて酸素があまり流通していなくても、それで根が呼吸できないということはないはず・・・
なんだかんだと大騒ぎしながら、
とにかく、苗を全部植え替えることに成功しました。
無事にお赤飯が炊けるといいなぁ・・・
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