この2-3月、瀰瓊際(みぬま)菜園クラブで、
新しい実験をいくつかやりました。
その一つが、複数の品種のコマツナの栽培、
今回まいた品種の中では、「安藤早生」が一番早く収穫期を迎えました。
安藤早生は葉肉が薄く、クセが少ないタイプで、
サラダにも出来ます。
実際、お客さんも、サラダでお召し上がりになったようです。
また、ミディ大根、つまり、普通の大根とミニ大根の
中間ぐらいの大きさの大根も育ててみましたが、
根が太り始める直前で間引きしてみると、
葉は柔らかく、サラダでも食べられました。
シロナと言うハクサイや山東菜の類縁種も育ててみましたが、
かなり生育が早く、
葉長10-15センチぐらいの時は、かなり葉が柔らかく、
生食可能と感じました。
コマツナ、大根、シロナはいずれもアブラナ科の野菜ですが、
比較的早く育つ品種は肉薄で、
葉の大きさが10-20センチ前後ぐらいまでは、
生食しても大丈夫と言うところが共通しています。
サラダ用の野菜と言うと代表格は、
レタスですが、
結球性のレタスは、川口や見沼ではなかなか育ちません。
冷涼な気候を好む事、まいた「玉」の内側に雨水が入ったり、湿気がこもったりすると、
すぐに腐ってしまう事などから、
埼玉県南では育てずらいようです。
「玉」の内側に水滴がつくと腐りやすいのはキャベツも
同じですが、レタスの方が葉が薄い分だけ、
より腐りやすいようで、
キャベツは育っても、なかなか結球レタスは育ちません。
しかし、川口や見沼でもサニーレタスのように
結球しないレタスは容易に育てることが出来ます。
レタス類は、キク科野菜ですが、
今回、アブラナ科野菜でも、品種により生食可能なものがあることが
わかったことは面白いと思いました。
地元野菜宅配サービス・野菜のマイクロマーケットのお客さんの
意見をお伺いしていると、
小さいお子さんをお持ちの方を中心に、
「味噌汁・煮物系」よりも
「サラダ系」野菜が欲しいと言う声が多いと
感じます。
「サラダで使える地元産野菜」を育てる試みを進めていきたいと
思います。